【多読力】『レバレッジリーディング感想』速読・斜め読みで最短努力で結果を出す3つの方法とは!?
本田直之著の『レバレッジリーディング』を読んで多読の重要性について語ってみようと思います。
多読は投資です。しかも、必ず結果がプラスになるという、世にも珍しい投資です。
引用元:レバレッジリーディングp.49より
と筆者は話します。
『レバレッジリーディング』では本の読み方指南、というよりは特に本を開く前にすべきことが重要性が書かれています。
この本では『本は探す段階から重要なのだ』、から始まります。
本を開く前にすべきこと3つは、
- 本を読む目的を明確にする
- 制限時間を設ける
- 全体を俯瞰する
です。
そもそも『レバレッジリーディング』とはなんぞや、ということですが
レバレッジ=てこ(の原理)
リーディング=読書
の直訳で、
レバレッジ(てこ)をかければ、少ない労力で、大きな結果を出すことができる。
そして、ビジネスにおいては、本を読んで、そのノウハウを自分流に応用し、
レバレッジを意識し、実戦で活用することでそれぞれの成功に向かう。
成功した人のやり方を真似、自分なりの応用を加え、試行錯誤に時間や労力を使うのではなく、結果を出すために時間や労力を使おう。
つまり、『本読んで最短努力で結果出そう。』ということです。
それでは、筆者が語る3つの本を読む前のすべきことについて書いていきます。
その1:本を読む目的を明確にする
例えば、民泊運営をしたくて民泊系の本を読むのだとしたら、それぞれの人が自分は民泊において知りたいことは異なるはずです。
例を挙げると、
- 法律・ルール、合法的に民泊をするという時に気をつけるべきなのは何なのか?
- 収益(利益)を最大化させる運用とはどういうものなのか?(ページ上位表示戦略・高レビュー獲得法など)
『法律面が知りたい』という人と『民泊で収益を出す方法が知りたい』という
2人の人では同じ本でも全然見る箇所が違うと思います。
また、目的を明確化することで『カクテルパーティ効果』が発動しやすくなります。
・『カクテルパーティ効果』
これは速読に繋がるのですが、目的意識を持っていると、素早くページをめくっていても、
目的の箇所で目がとまります。これを『カクテルパーティ効果』(本著ではカラーバス効果)とも言います。
『カクテルパーティ効果』
カクテルパーティーのように、たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができる。このように、人間は音を処理して必要な情報だけを再構築していると考えられる。
これを聴覚だけでなく、視覚と意識にも活用した方法で、
例えば、
『メルセデス・ベンツが欲しいなぁ』なんて思いながら街を歩いていると途端に街にベンツが多く走り始めたり
(実際には多く走り始めたのではなく、自分自身の注目がいっただけ。)
することです。
これを読書に活用すると、
素早くページをめくっていても、目的の箇所で目がとまる、という体験に繋がるのです。
その2:制限時間を設ける
『一冊の本を1時間』と決めて試しに読んでみよう。
自分にとって良い本に出会い、最短努力で結果出す為には多読は欠かせません。
その多読力をつける為には、鶏が先か卵が先か議論になりますが、何といっても多読することです。
でも1冊の本を1週間、、1ヶ月とかかってしまっていたらそれだけ自分にとって師となる一冊に出会う確率も下がり時間掛かってゆきます。
その為にとにかく時間を切って1冊の本を読み切ること、です。
何も1時間に縛られる必要はありません。厚い本や難解そうなビジネス書であれば2時間、と切ってもいいでしょう。
そこで制限時間をかけて速読するのに大事なのことが下記の2つの方法になります。
・80:20の法則を知る
イタリアの経済学者パレートが提唱した『パレートの80:20の法則』というものがあります。
これは働きアリに例えられることが多いのですが、簡単にいうと、
働きアリのうち、よく働く2割のアリが8割の食料を集めてきて残りの8割はサボっているが、
そのサボっているアリだけを集めると、その中の2割が働き始め、8割がサボる。
そのサボった8割だけを集めると、その中のまた2割が働き始め、、
というものである。全体の成果は2割の原因で起こっている。というやつですね。
他に例を挙げると、
- 売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。
- 仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。
- 故障の8割は、全部品のうち2割に原因がある。
- 住民税の8割は、全住民のうち2割の富裕層が担っている。
引用元:wikipedia
これはどんな組織にも、そして読書にも同じことが言える。
1冊の本の中で得られるリターンは(重要なところ)は実は、その本の2割ほどしかなく、
2割を読むだけでその筆者の主張したいことがわかると言えます。
ビジネス書はいかに実践に役立てるかが全てで、自分がすでに知っていること、自分の仕事には関係ないことを読んでもあまり意味がありません。
また、大して内容がない本に時間をかけているほど、現代人は時間がないはずです。
ここは思い切って自分で制限時間を区切り、バッサリ効率的に読んでいきましょう。
・今の自分がわかるところだけを理解するようにする。
読んでいて、『ん、、ここはよくわからないな、、』といって2行読んでは1行戻って、また戻って、、
ではいつまで経っても先に進みません。
ここは思い切って今の自分にはこの本のこの部分は理解できないんだ。
だから成長した自分で再読した時にもう一度読もう!
このくらい割り切ってサクサク読んでいくと、ストレスがかからず時間もかけず読めます。
その3:全体を俯瞰する
目的を明確化し、制限時間を設定したら、次は本文を読む前に本全体を俯瞰するためにザッと眺めます。
引用元:レバレッジリーディングp.115より
これは、シンプルに『前書き』『目次』『あとがき』をチェックし、本の全体像を頭に入れることです。
映画の予告編を先に観ておく、ようなものですね。
こうすることによって、大枠のイメージがつきやすくなり、自らの重要ポイントも把握しやくすなり、
先ほどの『カクテルパーティ効果』が格段と発動しやすくなります。
ちなみに著者は、前書きが面白くない本は、あまり期待できない本をバッサリ切るそうです。
また、この全体を俯瞰することで本の選別が出来るようになれば、
・同じジャンルの本を徹底的に読む
という方法がお勧めです。
筆者は『カテゴリー集中法』と名付けていますが、
10人の著者が同じことを主張していたらそれはもう原理原則と呼べるのではないか。
引用元:レバレッジリーディングp.65より
一冊の本だけに頼るということは、1人の著者の考え方に固執するということ。
しかし、たくさんの本を読めばその中から自分の考えや方向性に合ったやり方を見つけられる可能性が高くなるし、視野も広がる。
まとめ
▼読書する前の流れは
- 本を読む目的を明確化
- 制限時間を設ける
- 全体を俯瞰する
です。
多読により、自分に合った本が見つかり、本を実践することで、最短努力で結果が出せるようになれる。
そんなエッセンスが詰まった本です。
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