■目次
【感想】『学びを結果に変えるアウトプット大全』の気付き・真のアイデア(ひらめき)得る方法は『ぼーっとする』ことだった!?
今回はこちら、『アウトプット大全』の感想を。
筆者の樺沢紫苑さんは人気精神科医であり作家。
著作の『神・時間術:脳のパフォーマンスを最大まで引き出す』は知っている人も多いと思う。
- アウトプットについて80ものコンテンツが直感的にサクッと学べる!(1コンテンツ2ページ見開き図解付き)
- アウトプットする意味や効率的な方法がわかり、とにかくアウトプットしたくなる
本でした!
樺沢さんも話している通り、アウトプットすることの最大の意義は、現実世界を変えること。
ただのインプットだけではちょっともったいなすぎる。
本を100冊読んでも、まったくアウトプットしなければ、現実の世界は何ひとつ変化することはありません。
インプットは「脳内世界」が変化するだけ。アウトプットして初めて「現実世界」を変えることができます。
引用元:▼アウトプットとは!?アウトプットの定義より
今回はこの『アウトプット大全』を通して、現実を変えていくアウトプットの方法を
記憶→行動(※インプット→アウトプット)に分け感想とともにまとめてみました!
まずはアウトプットすることのメリットから。
▼アウトプットの6つのメリット
- 記憶に残る
- 行動が変わる
- 現実が変わる
- 自己成長する
- 楽しい
- 圧倒的な結果が出る
これは段階を踏んでいくもので、
記憶に残るから→行動が変わり→現実が変わり→自己成長に繋がり→楽しくなり→圧倒的な結果に繋がる。
とにもかくにも、記憶に定着させて、行動を変えることから。
最初は記憶。そして行動(アウトプット)。
①インプット(記憶):とにかく記憶する
じゃあファーストステージの記憶に定着させるにはどういう記憶方法が一番効率的なの?っていうと
- 『運動』と結びつけて記憶に定着させること
- 『重要な記憶』として記憶に定着させること
この2つ。この2つでまず長期記憶として定着させることが大事。
・『運動』と結びつけて記憶に定着させること
まず運動について。
手の筋肉を動かして書いたり、 口や喉の周りの筋肉を使って話したりすること。
これは運動神経と筋肉を使っている。この運動神経を使った記憶は『運動性記憶』と呼ばれ、
運動性記憶の特徴は、一度覚えるとその後はほとんど忘れることはないこと。
あらゆる記憶の中で最も忘却されにくいというのがわかっている。
(参考:小脳による運動記憶の形成機構)
例えばそれは、自転車に乗れるようになった人が、乗り方を忘れることがないことと一緒。
これを利用した例が、
自分は、『民泊』などのテーマでセミナー講師を受けることが多いのだが、
当日から3日後などの短期間でセミナー登壇をするときは、
とにかく急ぎパワーポイントでざっくりの資料を用意したあとは、
ひたすらカラオケボックスや誰もいない時の自宅もこもってその資料を大声で読み上げる。
口の筋肉にセミナーの資料を叩き込むのと同時に、耳で聴いて記憶している。
この時に重要なのが、大きな声で読み上げる、ということ。
こうすると、口から自然と言葉が出てくるような感覚を覚える。口の方が先に話してしまって、逆にろれつが回らなくなる感じ。
ボソボソと話しても口も動かないし、耳にも入らない。
大声で話しながら練習することで、口の形で内容を覚え、耳に入れるとやっぱり記憶の定着が早いと実感している。
また、筆者は記憶の定着以外にも、そもそも体を本格的に動かす運動をすると、全体的に脳を活性化させるので良いと話している。
「頭をよくしたい!」と思うなら、運動をすればいいのです。運動量としては、 1回1時間程度の有酸素運動を週2回以上行うと、脳を活性化する効果が十分に得られます。 また、 わずか20分の運動でもドーパミンが分泌されるため、運動直後から集中力、記憶力、学習機能、モチベーションのアップが認められた
引用元:▼運動するより
自分もランニングは一つの趣味だが、オーディオブックやラジオなどを聴きながらランニングをすることで
この運動×学習を効率的に行うようにしている。
・『重要な記憶』として記憶に定着させること
2つ目の記憶に定着させる方法としては、
脳にその情報が重要な記憶だということを刻み付けること。
この為に行うことが期間を空けて複数回同じ情報を呼び出すこと。
インプットした後に何回も使われる情報は定着しやすい。
樺沢さんが言うには、『2週間で3回』使った情報は、コンビニで言うところの、
お金が『レジ』から『金庫』に移るようなもので、大事な時に使える長期記憶として取って置くことができると言う。
これは記憶の方法を分けたりすることで、より定着がしやすくなる。
例えば、情報を覚えたら
- まず誰かに話すor Twitterに投稿してみる
- 後日ブログなどにまとめてみる
- 自分のブログを後日読み返してみる
などだ。
一番記憶が定着しそうなのは、自分が読みたい・読み返したいものを書くっていう意思な気もするけど、
これをあらゆる自分が覚えたい!と思っている情報に対して行えば、日々長期記憶として残しておける情報が増えていく。
でも、そんなブログやTwitterに書いている時間なんてないよ、、
そんな方に樺沢さんは時間管理の方法についてこう書いています。
「本の感想を15分でまとめる」と決めて、15分だけ集中してアウトプットを行う。忙しいあなたも、1日15分の時間ならつくれると思います。 まずは、 1日15分、1アウトプットから スタート。
アウトプットしないインプットは意味がないのです。 「月3冊インプット、0冊アウトプット」と「月1冊インプット、1冊アウトプット」を比べると、「月1冊インプット、1冊アウトプット」のほうが圧倒的に成長できる。
引用元:▼時間管理より
1日15分、1アウトプットから。時間をかけることではなく、アウトプットするその行動が大事。
また、ブログを書くことについては、
「情報」が通貨である今日の「デジタル情報化社会」においては、「情報受信者」でいるか、「情報発信者」になるかによって明暗がわかれます。情報は受け取れば受け取るほどお金がかかりますが、情報は発すれば発するほど収入になる
引用元:▼ブログを書く
情報発信者には、人もモノも情報もカネも集まる。
現代では、有名な方に会いたいと思ったら、FacebookやTwitterで簡単に連絡が取れる時代ですが、
著名人も人に会う基準として、SNSのフォロワー数や普段どんな投稿(アウトプット)をしているかが特に基準になってきていると実感しています。
だからこそ、記憶させたあとはアウトプット(創造)すること。
記憶→行動:インプット→アウトプット
そのアウトプットにより現実が変わります。
②アウトプット(行動):創造する
とはいってもなかなかアウトプットするネタが浮かばないよ。。
って方にアイデアの創造の仕方、『ひらめき』の出し方について、こう書かれています。
・リラックスすることが創造を生み出す
その1:記憶でインプットをこれでもか、と詰め込んだ後はアウトプットのステージに入ります。
このアウトプットが現実を変えるのです。
樺沢さんは、この創造について、『ぼーっとすることが良質なアウトプットを得ることに繋がる』と書いています。
どういうことかといと、
実はこのぼーっとしているぼんやり状態の時の脳は通常時の15倍以上エネルギーを消費しており、
この時に脳は記憶の整理・統合を行っており、この記憶の結びつきがアイデア・創造を生むのです。
これからの自分の身に起こり得ることをシミュレーションしたり、自分の過去の経験や記憶を整理・統合したり、今の自分がおかれている状況を分析したりと、いろいろなイメージや記憶を想起させながら、 脳内で「自分のこれからをよりよいものにしていくための準備」を整えている
引用元:▼43.ぼーっとするより
樺沢さんは、著書でこの『ぼーっとする』が起きやすくなる状況を次の4つだと書いています。
「創造性の4B」というものがあります。アイデアが生まれやすい場所は、 Bathroom(入浴中、トイレ)、 Bus(バス、移動中)、 Bed(寝ているとき、寝る前、起きたとき)、 Bar(お酒を飲んでちょっとリラックスしているとき)の4つです。 (略)「創造性の4B」の共通点は、「リラックスしている」「ぼーっとしている」 ということ
引用元:▼42.ひらめくより
自分も、『Bus(移動中)』にアイデアがひらめくことが多く、散歩している時や
電車でメモ帳を開き、今日記事を各テーマや仕事についてのメモをEvernoteで取るのですが、その時にハッとがひらめくことが多いです。
りんごの木からりんごが落ちるのを見て、万有引力を思いついたニュートンも
実は、草っ原で寝そべって、『ぼーっとしていた』いたのかもしれません。
樺沢さんは、このひらめきを得るためにプロセスを4つに分解して話しています。
・最高のひらめきに必要な4つのプロセス
- 準備
- 孵化(インキュベーション)
- ひらめき
- 検証
まずは準備です。このひらめきも膨大な量のインプットとその記憶の定着がない起こりません。
徹底的に問題と格闘すること。手で書き・声に出し・Twitter、ブログでアウトプットしたあとに、
リラックスした時間を持つ。※孵化(インキュベーション)
その結果として、「ひらめき」 が生まれる。最後は本当にそれが正しいのかを検証すること。
つまり、机に向かって何時間も悶々と必死に考え続けていては真のひらめきは生まれないということ。
一種のあきらめじゃあないですが、必死にインプットした後はくるべき時が来るのを待つ。これも大事なこと。
ひらめきが来たら兎にも角にもアウトプット。そして、読者の反応や世間の反応から検証すること。
世間に自分のアウトプットを問うことで、初めて反応が返ってきて、自分の振り返りが出来、更に磨きがかけられる。
まとめ
イラストが多いので、サクッと2時間ほどでパラパラと読めてしまいますが、良質なコンテンツが詰まっている本です!
インプット→アウトプットを物事ごとに何回も何回も繰り返すこと。
- 記憶に残る
- 行動が変わる
- 現実が変わる
- 自己成長する
- 楽しい
- 圧倒的な結果が出る
これにより、見てくれる人が増え、自分も成長し、成長を感じられて楽しくなってきて、結果が自然とついて来る。
アウトプットについて直感的にサクッと学べ、アウトプットする意味や効率的な方法がわかり、とにかくアウトプットしたくなる本でした!
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