【おそば屋さんの鴨だしそば】あっさり派?こってり派?新作&リニューアルしたカップ麺2種類食べてみた!【炭火焼き仕立てのあごだしうどん】




「マルちゃん」新商品&リニューアル商品の紹介!

はじめに

最近は秋も大分深まり、早朝や夜はかなり肌寒くなってきました。
こんな時には温かい食べ物がとても美味しく感じられます。しかし、いざ作ろうとしても食材や時間、スキルの問題でなかなか思い通りに作れない事もあるのが料理の難しいところです。

そんな中、カップ麺はお湯を淹れて数分待つだけで美味しく簡単に作る事ができる、お手軽な食料の1つです。種類も多く、私も忙しい時はよくお世話になる食べ物です。

今回はそんなカップ麺の中から「マルちゃん」シリーズより新発売&リニューアルされた2つの商品を食材の豆知識と共に紹介していきたいと思います。
どちらも実際に作ろうとすると手間のかかる麺料理ですが、お湯を淹れるだけで手軽に味わう事ができるので商品が気になる方や食材が気になる方は是非、記事を読んでいただき、実際に味わっていただければと思います。

ねこ
それでは早速紹介していきたいと思います!

 

まずは「こってり」、リニューアル新商品から!
「おそば屋さんの鴨だしそば」

「鴨だしそば」自体は以前から販売されていましたが、満を持してリニューアルして帰ってきました。
フタには「香ばしいロースト感と鴨の旨みたっぷりのつゆ」と表記されており、リニューアルされた事によって味わいがパワーアップした感があります。香ばしい香りっていうのも食欲をそそります。どのように変わり、どのような旨みを体感できるのか楽しみです。

開けてみた!

中身はこんな感じです。「かやく」のネギやカマボコ、つみれが入っています。スープは液体タイプなのでお湯を淹れたらフタの上で温める必要があります。
ここまでは特に変わったところはないので、とりあえず熱湯を注いで3分待ちます。

ねこ
実食が楽しみ!

完成!そして実食!

3分待ったらフタで温めておいた液体スープを入れてよくかき混ぜたら完成です。ネギやつみれもふっくらとして美味しそうです。心なしかスープの色も濃いめで脂の量も増えているような気がします。また、鴨の香ばしい香りが強くなり、より本格的に実際の鴨だし蕎麦に近付いたように感じました。

食べてみると、口の中いっぱいに蕎麦と鴨だしの味が広がります。入っているつくねにもスープの旨みが染み込んで、噛むほどジューシーな旨みが口の中に溢れてきます。

蕎麦に脂と濃いめの鴨だしスープがしっかりと絡み、カップ麺とはいえ私が想像していた以上に鴨だし蕎麦の味を楽しむ事ができました。鴨肉の旨みも強く感じられスープの味がこってり濃い目という事もあり、ご飯にも合いそうな気がします。

今回はご飯を食べませんでしたが、

ねこ
次食べる時にはご飯を炊いておこうと決めました。

意外と合う薬味

蕎麦という事もあってか、七味や一味唐辛子が良く合います。ちょっと刺激が欲しい時にピッタリの薬味です。

ロースト感のある香ばしい香りがちょっと薄まるのが難点ですが、柚子胡椒も意外と合います。こってりしたスープに柚子胡椒の爽やかな酸味やピリッとした辛みが味に変化を与えてくれます。もし味変をしてみたい方は是非試してみてください。

ねこ
ここからは鴨だし蕎麦の重要食材についてご紹介していきたいと思います。

鴨肉ってどんな肉? 意外と知らないお肉の世界

「鴨肉」と言っても実はいくつか種類があります。野生のマガモや家禽で有名なアイガモ、アヒルも鴨肉なのです。特にアヒルの肉は鴨肉として一般的に出回っています。ちなみに「本鴨」とも呼ばれ、ジビエとしても知られるマガモの肉は稀少価値が高く、一般的に出回る事は殆どありません。

「アヒルを食べるの!?」と思う方も多いと思いますが、元々アヒルはマガモを家禽化した生き物ですし、アイガモはカルガモとアヒルを交配させて生まれた種類です。

そんな鴨肉ですが、実は鶏肉より低カロリーかつ栄養たっぷりのお肉です。鉄分やビタミン等の栄養が豊富で疲労回復や美肌の効果があると言われています。

また、皮の脂肪が気になるかも知れませんが、鴨の脂身には「不飽和脂肪酸」という成分が含まれており、血中コレステロール値を下げる他、血液をサラサラにする効果もあり、さらには脂の融点が他の肉類より低いため体内に脂肪が溜まらないと言われています。

ねこ
このスーパーな食材、是非とも食卓に取り入れて日々の健康に役立てたいものです。

鴨がネギ背負って…

鴨は昔から鍋物や汁物として親しまれている食材ですが、味を落とさず捕獲する事が難しく、猟銃で撃ち落とすと筋肉の損傷と血液の凝固等によって肉に臭みが出てしまうそうです。そのため鴨肉の中でも昔ながらの網を用いた方法で殆ど傷を負わされる事なく狩猟された鴨肉は別格の美味しさと稀少さで最高級品となっています。

そんな鴨にまつわる有名なことわざが「鴨がネギ背負って来る」で、やって来た鴨の肉とネギを使ってすぐに鍋が作れる事から「好都合」という意味で使われています。実際は前述の通り猟銃や網等がないと捕獲が難しいのでそう簡単にはいきません。

ただし、鴨肉とネギの食べ合わせは非常に相性が良く、ネギは鴨肉の臭み取りだけでなく旨みを吸って美味しくなり、栄養素的にも鴨肉に含まれる鉄分等の栄養を体内に取り入れやすくする働きがあります。
鴨南蛮等に必ずネギがたくさん入っているのはそういう理由もありそうです。

 

新商品は「あっさり」魚介系!
「炭火焼き仕立てのあごだしうどん」

魚介系スープのカップ麺は多いですが、ここまでシンプルな出汁を使った商品は類を見ないのではないでしょうか?

この商品に使われているのは魚介系の出汁として有名な鰹節でもなく、煮干しでもなく、使われているのは「トビウオ」です。

最近あご出汁を使ったラーメン店が出店される程人気のある出汁ですが、果たしてうどんとの相性はどうなのか?

私も未体験ゾーンなので興味津々です。

ねこ
フタには「炭火で焼いた香ばしいあごだしの香り」とあるので香りにも注目です。

開けてみた!

中身はこんな感じです。かやくと粉末スープの2つの袋が入っており、うどんと卵は既に一緒になっています。今のところ、普通のカップうどんと変わりませんが、この粉末スープによってどのように変化するのかワクワクしながらお湯を注いでその瞬間を待ちます。

完成!そして実食!

熱湯を注いで5分、フタを開けるとフワリと出汁の香りが広がります。香ばしいのに優しい魚介の香りがします。魚特有の生臭みというか、血合いの香りがあまりしません。

うどんを食べてみると、馴染みのある平麺にあご出汁が染み込んでおり、うっすらとした塩気と上品な魚の旨み、滲み出るような甘味を感じました。

個人的にはあご出汁は、煮干しや鰹節の出汁と違ってまろやかでスッキリとしていて過度な主張が無い、でもしっかりとした旨みがあるので「上品だけど芯がある」味という印象を受けました。

かなりあっさりしているので、くどさを感じる事なく食べる事ができました。具材の中では特に卵が美味しく感じられました。あご出汁の上品な塩気と旨みが卵の甘さを引き立ててくれています。

こんなに素晴らしい出汁があるなんて、出汁文化は奥が深いです。

ここからは主役のあご(トビウオ)について紹介していきたいと思います。

トビウオの底力!あご出汁は旨さも飛翔する!

あご出汁は乾燥させたトビウオから取れるのですが、その上品な味わいや口当たりの良さから料亭で使われている程の高級なお出汁となっています。
九州地方では昔から親しまれており、縁起物としての一面もあります。

トビウオ出汁ではなく「あご出汁」と呼ばれる理由は、この出汁の上品でスッキリとした味わいがあまりにも美味しいので頬っぺたどころか「顎が落ちる程美味しい」という賛美からこの名で呼ばれるようになったと言われています。

トビウオから何故ここまで美味しい出汁が出るのかというと、トビウオには他の魚のように雑味や生臭みの原因になる脂肪分が少ないからと言われています。これは生物学的な見方をしても明らかです。

トビウオは海上を飛翔するために体が軽くなっています。食い溜めができない内臓はほぼ直線的な収まり方をしており、食べた物はすぐに消化されて体外へ排出される仕組みとなっています。そのため体内は内容物が殆ど無く、匂いの原因となる物が肉に移るような事もありません。
そんな臭みも無く上品な旨み、甘みのあるあご出汁はそのままお吸い物に使う事ができるだけではなく、他の出汁との協調性も良いため昆布出汁等と合わせる事で、料理の味により深みを出すと言われています。

最近では百貨店や通販等で気軽に購入できるようになったため、是非購入して自宅であご出汁料理を作って楽しむのも良いかも知れません。

 

まとめ

今回は2種類のカップ麺を食材の豆知識を添えてご紹介させていただきました。実際どちらも出汁から取って作るとなると、なかなか時間もかかりますし下準備等の手間がかかります。そんな麺料理を簡単手軽に楽しめるのはカップ麺の強みだと思います。

かと言って妥協しているのではなく、より「実物」の料理に近付けるために製造所の方々も必死に考え努力して、どんどん商品の質を上げてくれているのは感謝しかありません。

鴨の旨みやあご出汁の旨み、普通に生活しているだけではなかなか出会う事の少ない味ですが、味わう機会が少ないからこそカップ麺でも味わう価値があるのでは?と個人的には思っています。

また、今回食材についても色々調べてみましたが、脂が多い肉と思っていた鴨肉の意外性や今まで知らなかったあご出汁の名前の由来等とても興味深く、知れて良かったと思う事が多かったので、豆知識として紹介させていただきました。こんなに良い食材を使っている訳ですから、あまり謙遜する必要はないと思います。

もし今回ご紹介した商品が気になった方は、是非購入して食べてみてください。きっと新しい味との出会いを楽しむ事ができると思います。

ねこ
そこから食材にも興味が沸いて来たら、食材の方も買ってみて自分なりの方法で調理して楽しんでみてはいかがでしょうか?













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ABOUTこの記事をかいた人

時間を効率的に使える・新たな時間を生み出せるモノコトが大好き! 淡水魚飼育20年以上の淡水魚ラバーで、道の駅にメダカたちを見に行くのが趣味です。我が家には小川ブラックメダカ・楊貴妃・みゆきメダカ・クロメダカがおります。現在オリジナルの3色メダカの交配中です。