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【宿泊税】京都が10月1日よりついに宿泊税導入 1泊200円〜1000円/人!外国人観光客のクレームが殺到中!?
10月1日より京都市全体で、1人1泊あたり、200円~1,000円までの宿泊税をゲストからの徴収が始まりました。
宿泊税は東京都と大阪府ですでに導入されていますが、この2つの都市では、
宿泊料金が1万円未満の場合は課税対象外の為、
原則としてすべての宿泊客から徴収するのは京都市が全国で初めてとなります。
現場目線だと、事前予約で決済が完了している外国人観光客がチェックインの時に始めてこの宿泊税について知らされ、
京町家の5人部屋で1,000円/人の5,000円を、現地で不満そうに支払っていく、という光景が既に起こり始めています。
・ツイッターでの反応
京都市で宿泊税(最大1000円)の徴収を開始、全宿泊施設対象は全国初 https://t.co/fGVDY2dk6V pic.twitter.com/Q1QWOKfIM7
— TK (@TK94621612) 2018年10月1日
今日から京都市では宿泊税の徴収が始まる訳だが、予約時の説明には書いてあるとは言え、初日から事前決済で6人一棟貸し×5泊 計6,000円を頂かなければいけない。これによって宿の評価が下がるような事がないか心配。
— 京町家ゲストハウス近よし -Guesthouse Chikayoshi- (@chikayoshi326) 2018年10月1日
京都で今日から宿泊税がかかるようになったとか。隣接する滋賀県大津では、京都から宿泊客が流れてくることを期待しているらしい。宿泊税は宿泊費2万円未満なら200円。2万円以上5万円未満で500円。京都から滋賀最寄のJR大津駅まで片道200円。さて。
— 縞 (@stripeT9) 2018年10月1日
概要
出典元:京都市HP
京都市は2018年10月1日から、市内のホテルや旅館などの宿泊者に宿泊税の徴収をスタートさせた。
東京都、大阪府に続く3例目だが、民泊を含むすべての宿泊客からの徴収は初めて(東京・大阪は10,000円以上の宿泊費がかかるゲストのみ対象)で、
税額も200~1000円と東京都(100~200円)や大阪府(100~300円)※下記詳細 より高い設定。
これにより京都市は年間約46億円の税収を見込んでいる。
追って金沢市も2019年4月に導入し、大阪府は19年中に対象を広げる方針。
- 東京
10,000円以上15,000円未満 100円
15,000円以上 200円
- 大阪
10,000円以上15,000円未満※ 100円
15,000円以上20,000円未満 200円
20,000円以上 300円
※19年度中に10,000円以上→7,000円以上に改定予定
・税率
2万円未満のもの 200円/人
2万円以上5万円未満のもの 500円/人
5万円以上のもの 1,000円/人
※ 修学旅行その他学校行事に参加する者及びその引率者は課税免除
引用元:京都市HP
約46億円の宿泊税の使い道
京都市は年間45億6000万円の税収を見込んでいるが、この使い道は
- 隠れた名所のPRなど混雑対策
- 観光地の渋滞緩和
- 歴史的景観の保全
- 違法民泊の指導強化
- 観光地周辺のトイレの洋式化
- 京町家の継承や無電柱化
などに充てるとしている。
引用元:NHK NEWS WEB
実際の課題
外国人旅行者に周知されておらず、事前予約で宿泊費の決済が完了している外国人観光客がチェックインの時に始めてこの宿泊税について知らされ、
例えば、京町家の5人部屋で1,000円/人の5,000円を、現地で不満そうに支払っていく光景が既に起こっており、当然ながらレビューに跳ね返ってくるだろうという懸念。
また、ゲストがどうしても支払わないなどのトラブルが起きたときのトラブルシューティングの事例がまだ無く現場が混乱している。
また、現場スタッフが宿泊税を貰い受け忘れた場合は、運営会社またはオーナーが負担せざるを得ない状況となる。
一方京都市目線では、いわゆる『ヤミ民泊』も例外なく対象だが、漏れなく徴税できるかどうか。
周知しているホテル(一例)
などは既にHPへの掲載を始めている。
また受付などに、京都府発行の宿泊税開始の手引きなどを設置し、周知を図っている。
その他の都市での宿泊税徴収の現状
金沢市も来年4月から民泊も含めて1泊2万円未満で200円、2万円以上は500円を課税。
福岡市議会が市に創設を促す条例を可決。
北海道倶知安町も、宿泊料金の2%を徴収する条例案を町議会に提出している。これは観光客から宿泊料金の2%を徴収する全国初の「定率制」を採用。(北海道新聞)
また、大阪府は2019年に課税対象を現在の1泊1万円以上から7000円以上に変更する案を実行予定。
まとめ
国内旅行者にもまだ知れ渡ってないなかで、
いきなり外国人観光客にも同様に一斉に支払いをスタートさせるのは海外ゲストにとってなかなか酷な話。
担当している物件によっては、事前メッセージなどでゲストへの周知を開始した。
これによりキャンセルも起きてくると思うが、現場でトラブルになるよりはマシだという判断。
また、今後宿泊税を導入していない隣の滋賀県などにゲストが流れていくという見立てもある。
※ひとり500円づつ徴収されるなら、電車賃の方が安い。
引き続き注視していきます!
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