■目次
はじめに
「明日試験だ〜」「重要な会議が…」「家事疲れた…」
皆様の日常にもこのような「嫌だ」とか「緊張する」等のネガティブな瞬間があるのではないでしょうか?
もしかしたら、努力したり、何とかしようと奔走もしたけど心のどこかで「もう無理」と諦めている部分があるのかもしれません。
また、愛情や友情を引き寄せる力もあるとされていますので仲間達や家族との絆を繋いで目標達成に貢献してくれるでしょう。
「まだ諦めるな!もっと行けるぞ!」と持ち主の背中を押すガーネットの知られざる一面を紹介していきたいと思います。
ガーネットってどんな石?
「石榴石(ザクロいし)」と言う和名でも有名な鉱石です。マグネシウムや鉄、チタン等が主成分となっています。実は主成分の種類によって色にも違いが現れ、若干和名が変わったりもします。
マグネシウムが豊富に含まれ赤みが強いパイロープは「苦礬(くばん)石榴石」、
アルミニウムが主成分のアルマディンは「鉄礬(てつばん)石榴石」等と呼び分けられており、構成する主成分の違いから来ています。
ガーネットの結晶はガラスのような光沢があり、12面体や篇方多面体という美しく整った形状をしているため、誕生石の1番(1月)に選ばれたと言われています。
ガーネットの特徴について
ガーネットは1月の誕生石のひとつとして有名です。
ショップではさざれ石の状態で見かける事も多く、その見た目は和名の通りザクロの粒々の実のようです。
極稀にですが、入る光によって色を変える「アレキサンドライト」のようなガーネットが採集される事もあり、このようなタイプを「アレキタイプガーネット」と呼びます。
ガラスのような光沢と深みのある赤色、といったイメージが強いガーネットですが種類によって色が様々あり、無色や黄色、緑、黒、褐色等意外とカラーバリエーションが豊かです。硬度も高く、ちょっとやそっとの事では傷が付かない他、熱や洗剤等の薬品にも強いため手入れがしやすい事も人気の1つです。
主な原産地としてアメリカ、ブラジル、スリランカ、マダガスカル等の国々で発掘されています。最高級のガーネットは「デマントイド・ガーネット」という澄んだ輝きと夏日に煌めく青葉のような緑色が美しい、ロシアのウラル山脈で採取されるガーネットです。
また、ある理由によってガーネットの鉱脈からダイヤモンドが発掘される事があるため、ダイヤモンド狙いの業者がガーネットを指標にする事もあります。
名前の由来について
ガーネットの語源はラテン語と言われており、「種子、穀粒(のような)」を意味する「granum(グラナム)」から派生した「多くの種(あるいは粒)を持ったもの」を意味する「granutum(グラナトゥム)」が由来だとされています。
グラナトゥムと聞くと違和感がありますが、コーヒーや紅茶に入れる「グラニュー糖」も由来は同じです。
前述した「pyrope(パイロープ)」はギリシャ語が由来になっており、「燃える眼、あるいは燃え盛る炎」を意味しています。
ガーネットの宝石言葉について
ガーネットは主に「勝利」「友愛」「真実」「貞節」「忠実」「実り」「繁栄」「情熱」等、多くのメッセージがあります。
種類によって別にメッセージがあったりするので幾つか紹介したいと思います。
- スターガーネット
構成の違いと加工によって、光が入ると星型に反射する「スター効果」という特徴があります。
メッセージは「聖なる実行力」
- グロシュラライトガーネット
一見ガーネットとは思えない程の緑色をしています。その光の屈折率や丈夫さはエメラルドを上回り、光沢も相まって見る人を虜にします。
メッセージは「愛の達成」
- パイロープガーネット
深い赤色が特徴的なガーネットです。チェコのボヘミアという地域の名産となっていますが、そのルビーにも似た美しさを再現するために「ボヘミアンガラス工芸」が始まったという逸話があります。
メッセージは「燃えるような愛」「業火」
- マンダリンガーネット
柑橘類のマンダリンの名を冠したガーネットです。まるで秋の夕暮れ時のような暖かみのあるオレンジ色は、見る人の心を穏やかにしてくれそうです。
メッセージは「裕福」
- アルマディン(アルマンダイン)ガーネット
別名「バラク」とも呼ばれるガーネットです。その多くは黒っぽい赤色をしていますが、極稀に採取される物は高い透明度と強い赤色が特徴的です。
メッセージは「成功へのチャンス」
- アレキタイプガーネット
一見紫色一色に見えますが、自然光が入ると青緑色に変わり、人工の光が入ると紫色に変化する性質がある珍しいガーネットです。
メッセージは「昼と夜の愛の変貌」
ガーネットの持つ効果について
ガーネットは別名「勝利の石」とも呼ばれるパワーストーンです。持ち主の生命力や精神力、忍耐力を引き出し、養うとされています。
努力したけどイマイチ自信が持てない人や傷付きやすい心の持ち主が願いを強く持って身に付けると、特にその力が発揮されると言われています。
しかも恐怖や不安といった負のエネルギーから守ってくれると言うオマケ付きです。それはまるで、「今までの努力は決して無駄じゃない!」「その優しさは甘さじゃない!」と応援しているようです。
物事に飽きっぽい人にも効果があるとされ、最初は何ともなくても「何か始めよう」という気持ちや情熱を呼び起こす効果もあるそうです。
恋愛に関しても抜かりはなく、誓った愛が続くよう、互いの愛情を深めて信頼関係を築くサポートをしてくれるとされています。
また、血液にも似た深い赤色からしばしば「血液」と関係付けられており、ガーネットを身に付けると血流が良くなったり、デトックス効果があると言われています。
ガーネットにまつわる「おまじない」について
・試験も仕事も…成功のお守りに
ガーネットはザクロの実に似た見た目から石榴石と呼ばれ、「実り」の象徴ともされています。
ガーネットは頑張る持ち主を精神面や肉体面等を幅広く全力サポートしてくれる石ですが、全ての努力が「実を結ぶ」ように験担ぎとして持つ事もあります。
・この愛が続くように、恋愛祈願にも!
ガーネットは互いの愛情を深める効果があるとされており、好きな人に送るという風習が世界各国にあります。日本でも結婚18年目のお祝いにガーネットを送る風習があり、パートナーに「一途な愛情」を誓います。
また、「忠実」や「貞節」の宝石言葉の通り、浮気防止の効果があるとされています。カップルや夫婦関係が停滞していると、何かを察したガーネットが外に刺激を求める欲をパートナーに向けさると言われています。
・負けられない戦いがここにある!勝利祈願に!
勝利の石であり、血液と関係付けられていたガーネットは戦場で血液や悪い事から身を守ってくれる石として人気がありました。また、心を奮い立たせ、肉体に戦いに勝つに足りるエネルギーを与えるとして信じられ、兵士のお守りになっていました。
特に中世ヨーロッパの時代では「悪い事を退けて損害を減らし、健康と騎士道の精神、誠意、忠誠心を高める」とされていたようです。
・「私が守護る!」除霊アイテムに!
どこまでも持ち主をサポートし続けるガーネットですが、何と除霊の力があるとされ、お守りとして所持されていたという歴史もあります。ガーネットの輝きは悪霊や生き霊の攻撃を跳ね返し、呪いすら防いでしまうというのです。
しかし、そんな危険な物から守り続けてきたガーネットが輝きを失った時、守護の力は失われ、持ち主に不幸が起きると言われています。
・ずっと仲良し♪良き友人の証として
ヨーロッパでは学校の卒業の時にガーネットのリングを贈る風習があります。
これには「ずっと友達だよ」という意味が込められています。絆を繋ぐ石・ガーネットがリングにはめ込まれているのも納得です。
・悪い道に堕ちないように、堕落防止のお守りとして
ヨーロッパでは、親が子どもにガーネットを贈る風習もあります。これには「人生を正しく歩んで欲しい」という願いが込められています。
ガーネットには「忠実」の他に「貞節」や「真実」といったメッセージがあります。これも、嘘をついたり浮気をしたりといった自堕落な事はせず、人に誠実でいられるようにガーネットの力をフル活用させたおまじないです。
ガーネットの浄化について
持ち主を全力でサポートし続けるガーネットですが、毎日全力サポートをすれば当たり前の事ですが、すぐに悪い気が溜まったり石自体が疲れてしまうので、定期的に浄化をしてガーネットを休ませてあげましょう。
ガーネットは熱にも薬品にも強いだけでなく、かなり丈夫なパワーストーンでもあるため浄化の方法に困るという事がありません。
水や薬品にも強いので、洗剤を少し着けて洗い、流水で流すだけでも浄化ができます。
クラスターによる浄化も可能です。水晶のさざれ石の上に乗せるだけでもガーネットを浄化し、休ませる事ができます。
ホワイトセージによる浄化の方法はセージの葉の上にガーネットを置くだけでも良いですが、乾いた葉を1枚手に取って火を着け、そこから立ち上る煙に潜らせても浄化できます。
最近ではお香タイプのホワイトセージや火を使わないスプレータイプもあるのでご自分の使いやすい方を選ぶと良いでしょう。
ガーネットにまつわる神話について
ある時は持ち主を成功と勝利に導き、またある時は愛情や友情を繋ぐガーネットには、希望を紡いだり強大な力のある石としての神話があります。そのうちの幾つかをご紹介したいと思います。
「盗られたら困るんです!」美しき雌竜・ヴィーヴィル〜フランスのドラゴン伝説〜
フランスには、かつて「ヴィーヴィル」という雌の竜がいたという伝説があります。この竜は雌しかおらず、その姿は美しい女性の上半身に蛇の下半身、コウモリの翼を持つ姿や、コウモリの翼と鷲のような脚、蛇の尾を持つ美しい女性として描かれています。
その瞳はガーネット、あるいはダイヤモンドであるとされ、額には瞳に応じた宝石が着いていたと言われており、特に有名なのがガーネットでした。
彼女達は無人の廃城を棲み家としており、額の宝石を輝かせながら宙を舞い、時折美しい乙女に化けては近辺の村や町に住む若い男性を誘惑し、たぶらかしたとされています。
そんな彼女達の力の源は額の小さな割れ目にあるガーネットだとされており、水を飲んだり浴びたりする時に額からガーネットを外していたそうです。そのガーネットを盗む事ができた人間は竜の持つ強大な力と権力を得る事ができたと伝えられています。
一方盗まれた側は全ての魔力を失う事になってしまい、盗んだ人間に返してもらうために言いなりになったと言われています。
冥府の神とのザクロの制約(永遠に浮気禁止令)〜ギリシャ神話〜
ガーネットの別名は石榴(ザクロ)石と呼ばれており、真紅の結晶がザクロの実に良く似ていたため、そのように呼ばれるようになったと言われています。そんなガーネットの名の由来となったザクロには、こんなお話があります。
かつて、ギリシャの地にある女神がいました。彼女の名前はペルセポネーといい、大地の豊穣を司る女神でした。彼女は美しい女神であると言われており、一時期はある美少年の親権を巡って美の女神・ヴィーナスと争った事もあります。
そんな女神様に思いを寄せる、真面目でピュアな心を持った神がいました。この神こそ、ゼウスの兄であり冥府の王・ハーデスでした。彼は余程奥手だったのか、ペルセポネーに思いを伝える方法に悩み抜いた末、彼女が散歩をしている最中に大地を割って無理矢理冥府へと連れ去ってしまいます。
愛する女神を冥府へと連れ込む事に成功したヤンデレ神・ハーデスは、彼女に一生懸命告白します。しかし無理矢理連れ去られたペルセポネーは心を閉ざして告白を完全無視し続けます。それでもハーデスはめげずに口説き続けました。
その頃地上では、大切な娘が行方不明になったと母神からの捜索願いが出され、神々が必死で行方を捜査していました。その結果、ペルセポネーが死者の国である冥府にいる事が判明します。怒り爆発の母神の要望にしぶしぶ了解したハーデスは、ペルセポネーに冥府産のザクロの実を渡します。ペルセポネーは冥府にいる間一切の食事を取らなかったのでザクロの実にかぶりつきました。
しかし、これこそがヤンデレ神・ハーデスの罠。冥府の食べ物を食べた存在は冥府の住人となってしまうのです。
「計画通り」と喜ぶハーデス。これを受けて、流石の神々も「ペルセポネーがいないと大地の豊穣が失われてしまう。食べたザクロの個数分を月とし、その分だけ冥府にいる事を許可するので、それ以外の月は地上に帰すように。」と申し立てたと言われています。
ハーデスはその申し立てを受け入れ、ペルセポネーが食べたザクロの個数分である4ヶ月を冥府で共に過ごし、それ以外の月は地上に帰して大地に豊穣を与えたとされています。
ちなみにハーデスはディズニーやセイントな話では悪い神としてのイメージがかなり強いですが、実際には紳士的で慈悲深い性格が描かれている事が多いです。別の神話では妻を生き返らせて欲しいと会いに来た竪琴の名手・オルフェウスの願いを聞き入れ、「冥府にいる間は決して妻の方を振り返ってはいけない。」と忠告までしてくれます。
そんな優しさをペルセポネーも次第に受け入れ、ちゃんと夫婦になっています。
旦那が他の女性に浮き足立つとペルセポネーは嫉妬して「ザクロを食べさせてまで私を妻にしたくせに!」と一喝するので、ガーネットの効果のように、神ですら浮気はほぼ不可能となっているそうです。
明日を導く希望の灯火となれ…!〜旧約聖書〜
アルマンダインガーネットは古代ヘブライ語で「バラク(閃光、稲光の意味)」と呼ばれ、未来を照らすと信じられていました。
それはかつて、生きとし生ける者の多くを滅ぼした「大洪水」に由来があります。
旧約聖書の「創世記」には、地上に人間が増えたものの、その多くが堕落してしまっていたのを見て憂いた神が、信心深いノアに「洪水を以てこれを滅ぼす」と告げ、さらに、巨大な方舟の建設をノアに命じました。ノアは方舟を作り終えると全ての動物達のつがい集め、自分の一族と共に方舟に乗せました。
すると神が告げた通り、大洪水が起きました。
40日40夜にも及ぶ大洪水の結果、水が150日もの間地上を荒れ狂い、そこに生きる者全てを無惨に押し流し、沈め、滅ぼしていきました。
その間、ノアは船内を明るくするためにガーネットを使って僅かな太陽光を集めて灯火として使いました。このガーネットの灯火は、方舟に残る全ての生き物達にとって希望の光そのものでした。
アララト山に方舟が乗ってから40日後、ノアは方舟から鴉を放ちましたが留まれる所がなかったのか、鴉は戻って来ました。鳩も飛ばしてみましたが、同じように戻って来ました。
それから7日が過ぎた頃、ノアは再び鳩を放ちました。すると鳩は口にオリーブの葉を咥えて戻って来たのです。さらに7日後、再び鳩を放つと鳩が戻って来る事はありませんでした。これを見たノアは大地から水が引いた事に気付いたと言われています。
ちなみにその後方舟から降り、方舟に祭壇を設けて焼き尽くす捧げ物をしたところ、神はノア達を祝福し「こんな酷い洪水は2度と起こさない」と約束したとされています。
ガーネットの灯火が紡いだ思いが罪の許しを神に届け、安らかな未来へと繋いでいった。そう取れなくもない物語です。
ガーネットにまつわる逸話について
様々な神話に関連付けられるガーネットですが、硬度の高さやある性質のために私達の生活や探し物に強く貢献してくれていたりします。
・ガーネットあるところにダイヤあり!?
ガーネットの中でもパイロープガーネットは地球のマントル、あるいはかんらん岩や玄武岩等の苦鉄質岩の高い圧力による変成作用で生成されると言われています。ダイヤモンドの母岩として知られるキンバリー岩やエクロジャイトの中で生成される事があるので、ダイヤモンドの中にガーネットが内包されている事があるそうです。
そのためダイヤモンドを見つけるためにはまず、ガーネットの鉱脈を探して指標にするのだそうです。
また、「蟻塚ガーネット」と呼ばれる小さなガーネットもあります。地中深くに穴を掘るアリ達が巣を作る邪魔になる豆粒より小さなガーネットを巣の外に運び出すのです。
これを集めて「アントヒル(蟻塚)ガーネット」として販売する事もあるようですが、前述した通りガーネットの出るところにはダイヤモンドがある可能性が高いため、実際にガーネットを運び出す蟻塚の下を掘削し、ダイヤモンドを見事に堀り当てた人もいるようです。
・意外と身近な所で頑張っています
ガーネットはダイヤモンドが産出される場所で生成される事があるせいか、かなり硬度が高い石でもあります。
この特性を活かし、細かいガーネットは紙ヤスリやドリルの金剛粒として使われる事もあるようです。もしかしたら工作の時間に手にした紙ヤスリにも使われているかも知れません。
また、砂状のガーネットは「ガーネットサンド」として観賞魚用の床砂として販売されています。ちょっとリッチな気分を味わいたいアクアリストの方にオススメの商品です。
・そこに痺れる、憧れる!?
数あるパワーストーンの中でもガーネットに惹かれる人は、自分に自信が持てず、強くなりたいという願いを持っている事が多いと言われています。
ガーネットは持ち主に勇気や忍耐力だけでなく生命力も授けるとされるパワーストーンです。熱く応援してくれるガーネットは、心強い相棒、あるいは頼れる兄貴的な感じになってくれるかも知れません。
・召喚獣じゃないの?
人気ゲーム「FINAL FANTASY」シリーズに登場する有名なキャラクターに「カーバンクル」という召喚獣がいます。召喚すると「ルビーの光」という技で魔法を反射する効果を味方にかけてくれますが、実際はレッドガーネットの事を指しているそうです。
若干神話っぽいですが、古代イスラエルの王にソロモンという人物がいて、神様がその人に与えた聖なる4つの石の1つなのだそうです。
・最も古くから愛される宝石の1つ
ガーネットは古くから神聖な石として崇拝され、大切扱われていました。
特にヘレニズム時代では、聖王として名高いアレキサンダー大王が中央アジアまで遠征した際、現在でいうインド産のガーネットを自国に持ち帰ったとされています。
ローマ時代ではガーネットの人気は1度落ち込んでしまいますが、中世時代に燃えるように赤いパイロープガーネットの発見とそれを用いた宝飾品の美しさによって、不死鳥の如く人気が復活します。
このあたりから、ガーネットが血液に関連付けられたり、騎士達のお守りとして有名になっていきました。
・お姫様と盗賊の「命を巡る」物語「FINAL FANTASY Ⅸ」
FINAL FANTASYシリーズの中でも最も宝石が関係し、「ガーネット」との伏線が多い物語と言っても過言ではありません。
主人公の名前はジタン。盗賊をしており、アレクサンドリア王国の姫で本作のヒロインでもあるガーネット姫の誘拐から物語がスタートします。
ある程度ストーリーが進行すると、ガーネット姫が実は普通の人間ではなく、召喚獣を呼ぶ事ができる一族である事が判明します。このスキルを使うには、トパーズやアクアマリン等の宝石を装備させる事で召喚獣を覚えさせる事ができます。しかし、ある事件をきっかけに自信を失って言葉を話せなくなり、召喚の精度が落ちてしまいます。
この話せなくなった姫がトラウマを克服する重要なシーンで、女将軍から自身の名前と同じ宝石「ガーネット」を手渡され、次のような話をされます。簡単に説明すると、
「この石は元々何の特徴もないただの石でした。周りの宝石達が色とりどりに輝く様子を見て、自分も変わりたい、輝きたいと強く強く願ったのです。すると赤く輝く美しい宝石になったのです。」
と言った内容です。
この話を聞いてガーネットのように強い意志を持ちたいと心を改め、姫はトラウマを克服します。ちなみにガーネットからは竜王・バハムートを覚える事ができ、「竜とガーネットの伝説」を彷彿とさせます。
また、王国の危機の際に召喚したアレキサンダーはガーネットを自国に持ち帰った逸話がある「聖王・アレキサンダー」。
物語とは関係ないやり込み要素をクリアすると、本作最強の召喚獣「アーク」を覚えます。アークとは「方舟」の事なので、「ノアの方舟」の話が盛り込まれています。
最初プレイした時は何とも思わなかったのですが、後から気付くと伏線が多くてビックリします。物語自体も命について考えさせられるテーマになっているので、気になる方は是非1度プレイしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は弱った心と体を奮い立たせるパワーストーン・ガーネットについてご紹介いたしました。
持ち主に自信や勇気を与えるだけでなく、魔除けや除霊もしてしまう、持ち主のために「常に全力」でサポートするガーネットは、今から立ち向かう試練や事柄のために努力してきた事を全力肯定して成功まで導いてくれる事でしょう。また、落ち込む事があっても、貴方が築いた信頼を繋ぎ止めて、仲間や家族等の助けを呼んでくれるかも知れません。
ガーネットは関連する神話や逸話でも、強さや真面目さが強調されているパワーストーンでもあります。
心が折れそうな時、不安に駆られた時はガーネットを手にしてみてはいかがでしょうか?絶望状態の方舟を照らしたように、きっと貴方の未来も明るく照らす手助けをしてくれるでしょう。