■目次
はじめに
翡翠(ヒスイ)と聞くと、いかにもパワーストーン感があると感じる方も多いのではないでしょうか?
実際に翡翠は古くから霊的な力が宿ると信じられており、
日本では勾玉に加工されたり、中国では身分の高い人が好んで身に付けていたという歴史もあります。
また、種類も豊富なパワーストーンの1つでもあり、濃厚な緑色が美しい物から柔らかい藤色の特徴を持つ物もあるの事も翡翠の魅力の1つです。
そもそも翡翠とは?
翡翠は半透明な深い緑色が特徴の鉱物として知られていますが、実際は科学組成によっては硬度や主成分が違うため「硬玉(ひすい輝石)」と「軟玉(透閃石)」に分けられおり、別物とされています。
しかし、この2種類を区別する方法は科学的に分析するしかないため、両者共に引っくるめて「翡翠」と呼ぶ事も多いです。
古来より東洋や南米では「力が宿った石」「宝」として重宝されており、身分の高い人物や巫女等が身に付け、今では年々金額が上がっている金よりも価値が高かったと言われています。
翡翠の特徴について
翡翠はエメラルドと共に5月の誕生石の1つになっています。
硬玉はナトリウムやアルミニウムが主成分であるのに対し、軟玉はカルシウムや鉄、マグネシウムが主成分となっています。
呼び方も英語では、硬玉は「ジェイド」あるいは「ジェダイト」と呼ばれ、軟玉は「ネフライト」となっています。
主成分の影響によってカラーバリエーションが多く、
深緑や白、赤、ピンク、青、黒、薄紫、黄色等があります。
人気が高い薄紫色の翡翠は「ラベンダー翡翠」と呼ばれていますが、日本産の物はチタンの影響で青みがかったように見えます。また、ミャンマー産の物は鉄の影響で赤みが強い紫色になっています。
硬度は水晶より軟らかいため傷は付きやすいですが、
「全ての鉱物の中で最も割れにくい」という性質を併せ持っています。
最も硬いと言われるダイヤモンドも、ある角度で強い衝撃が加わると割れてしまうのですが、翡翠は元々細かい結晶が複雑に絡み合うようにできているため、簡単に割れる事は殆どありません。だからと言ってヒビが入った翡翠に強い衝撃を与えるとそこから割れてしまう事もあるので大切に扱いましょう。
主な産地はミャンマーやアメリカ、ニュージーランド等ですが日本でも産出されており、新潟県の糸魚川で取れる翡翠は高品質な翡翠が産出される事で有名です。
ちなみに日本産翡翠の中には青い鉱物が見られる事があり、「糸魚川石」という新しい鉱物として知られています。
硬玉も軟玉も凄い石!
一般的には硬玉の方が軟玉より価値が高いとされていますが、種類によってはそういう訳ではありません。
硬玉では、ミャンマー産の濃厚な緑色が特徴的なロウカン(ロウは琅、カンは玉へんに干)が最高峰です。とろけるような濃厚な色合いは一種のスイーツのようです。
ロウカンは中国語で「青々とした美しい竹」を意味しており、海外ではあまりの美しさから「インペリアルジェイド」と呼ばれています。
一方、軟玉の最高峰は「羊脂玉」と言われています。白く透明感の強い最高品質の物が「羊脂玉」と呼ばれ、その稀少性と美しさから硬玉よりも高値で取り引きされる事もあります。
硬玉と軟玉、どちらも勝るとも劣らない美しさを持っているのです。
翡翠の名前の由来について
「翡翠」は今では「ヒスイ」と読んでいますが、元々は中国から伝来した言葉で、川辺に生息する鳥「カワセミ」を指しています。
今でもカワセミの当て字として翡翠の字が使われる事があります。ちなみに翡がオス、翠がメスを表現しているそうです。
古来の日本ではカワセミの事を「そにどり」と読んでいた記述があります。
白地に緑と緋色が見事に混じり合った翡翠はカワセミの羽のように美しいとされ、「翡翠玉」と言われるようになったと言われています。
また、英語の「ジェイド(jade)」はスペイン語の「piedra de ijada(腹痛の石)」がフランス語の「pierre de jade」となり、今の呼び名になったとされています。
翡翠の宝石言葉について
遥か昔の時代から世界中で珍重されていた翡翠には「長寿」「徳」「健康」「避邪」「権威」等とメッセージがあります。
種類や色によって違ったメッセージを持っているので、幾つかご紹介したいと思います。
・ロウカン
トロッとした濃厚な緑色が美しい硬玉の最高峰です。その美しさは、かの中国の女帝・西太后も虜にしたと言われています。
メッセージは「不老不死」。
・レッドジェダイト(赤色の翡翠)
翡翠の中でも燃えるように赤い色が特徴的な翡翠です。もはや本当に翡翠なのか?と疑いたくなりますが、れっきとした翡翠です。
メッセージは「決断力」。
・ホワイトジェダイト(白色の翡翠)
白色が強く出ている翡翠です。その柔らかな色合いは寒空から舞い散る淡雪のようです。
メッセージは「浄化された魂」。
・オレンジジェイド
何故かジェダイトではなくジェイドと呼ばれています。まるでミカンを思わせる特徴的な色合いが可愛らしさを演出します。
メッセージは「ストレートな告白」。
・クリソプレーズ
リラックス効果が強い癒し系です。
メッセージは「豊穣、喜び」。
・ラベンダー翡翠
柔らかい薄紫色が特徴的な翡翠です。派手過ぎない紫色は清楚な印象を与えます。
メッセージは「風の便り」。
・ネフライト(軟玉)
白や緑が入り混じり、複雑だけど奥深い美しさがあります。その配色は大自然が生み出した抽象画のようです。
メッセージは「成熟の魅力」。
パワーストーンとしての翡翠の効果について
翡翠には持ち主の認識力や直感力を高めて事故や失敗を未然に防ぐ力を与えるだけでなく、魂や心、肉体を再生させたり活性化させる力があると言われています。
数ある翡翠の中でも硬玉、軟玉の最高峰をご紹介したいと思います。
また、中国では仁、義、礼、智、勇のすなわち「五徳」を高める力がある宝玉として多くの権力者に愛されてきた歴史があります。
持ち主に知恵を授け、潜在能力を引き出し、人徳や品格を高め、金品への執着を取り除くとされています。
また、翡翠は色に左右されず、願いや夢を叶えるために必要な事象を引き寄せるとも言われています。そのため、叶った時の自分の姿や状態を強く、ハッキリと頭の中にイメージできている人により強く働きかけてくれると言われています。
翡翠にまつわる「おまじない」について
体の不調を癒し、直感力を与えて持ち主を不幸から未然に守る翡翠には強い霊力があるとされ、医療だけでなく儀式に使われたりとおまじない尽くしな面があります。
・「判断が遅い!」優柔不断を断ち切る御守りに
仕事や勉強、何かの作業をしている時にボーっとしてしまったり、意見を求められたりすると慌ててしまってなかなか返答ができず苦い経験をした方も、中にはいるのではないでしょうか?
翡翠には直感力や物事の認識力を高める力を持ち主に授けると言われているので、仕事をより上手く進めるために御守りとして身に付けられている事があります。
今ではストラップやキーホルダー等も良く目にしますが、ブレスレットも御守りとして身に付けている方も多いです。
・体の痛みを取り除く!?鎮痛の御守りに
かつて中南米では、翡翠を温めた物を腰や腹部等の痛みがある箇所に当てる事で病気やケガを治療したと伝えられています。
この出来事から「腹痛の石」と呼ばれるようになった説があります。
・死後の旅立ちと再生を願い… 弔いの守護石として
邪悪な物を遠ざける力があるとされる翡翠は遥か昔、時の権力者が亡くなった際に一緒に墓に埋められていました。
これはいわゆる「儀式」的な物で、死後、邪悪な物が寄り付かないようにするだけでなく、再生や復活の意味を込めて大量の翡翠で遺体を覆って埋葬する事もあったようです。
・「お金が欲しい!」 お金を引き寄せるおまじない
金品に対する執着を取り除く効果があるとされている翡翠ですが、どうやら「翡翠がお金を引き寄せてくれる」という所にあるようです。
方法は簡単で、小指に翡翠の指輪をはめるだけです。
半透明で緑色が美しく発色した物が良いとされ、男性は左手、女性は右手にはめると効果があるそうです。
翡翠の浄化について
持ち主に対して健康から仕事、魔除けまで幅広く気遣ってくれる寛大な心を持つパワーストーンですが、そんな翡翠も働きづめでは徐々に疲弊して本来の力を発揮できなくなってしまいます。
翡翠は水にも強いので、流水に当てて汚れを落としながら浄化します。流水にさらした後は柔らかい布で優しく水気を拭き取り、自然乾燥させましょう。
月の出ている夜は月光浴による浄化も可能です。
たっぷりと月光を浴びさせて翡翠の疲れを癒してあげましょう。
クラスターによる浄化も可能ではありますが、翡翠よりも水晶の方が硬く、クラスターの先端部分で翡翠が傷付く可能性があるため、さざれ石による浄化がオススメです。
小皿にさざれ石を敷いて、その上に優しく乗せてあげましょう。
ホワイトセージを使った浄化はパワーストーン全般に使えます。
お香タイプやスプレータイプもあります。
シンプルに葉に火を着けて立ち上る煙に翡翠をくぐらせたり、ホワイトセージの葉を数枚小皿に取り、その上に翡翠を乗せる事でも浄化が可能です。
パワーストーンとの付き合い方の注意点について
翡翠だけに限った話ではなく、パワーストーン全体に言える事です。
パワーストーンは持ち主の思いに呼応して力を発揮してくれますが、逆にパワーストーンに対して意地悪な反応をすると同じように意地悪に返して来るのです。
例えば、他人に対して「ありがとう」や「ごめんなさい」「お疲れ様」が言えない人がパワーストーンを持つと力を発揮しない事があります。
「こっちが金払って使ってんだから別に感謝とかしなくていい」「お客様は神様だ」と思っているような人は根本的に「誰かを卑下している」ので、たくさんの人々との関わりの中にある自分がどんな立場なのか「勘違い」をしている状態です。
このような心根の人がパワーストーンを持つと、
決まって「願いすぐ叶わないじゃん!」と騒ぎ立てるのです。
せっかく持ち主に仕えようと思っていたのに、罵詈雑言ではやる気がなくなります。
中には本来持ち主のために使う厄除けの力や絆を繋ぐ力を逆転させ、「持ち主を不幸にする」呪いの石と化する場合まであります。
パワーストーンも信頼関係が大事です。
「買ってやったんだから働け!」ではなく「初めまして、これからよろしくね♪」という気持ちで接すると石との波長が合いやすくなり、願望成就の道も拓きやすくなるのです。
浄化は自分のために尽くしてくれたパワーストーンに対する感謝の伝え方であり、信頼を築くための方法の1つです。
翡翠にまつわる神話について
傷付いた体を癒したり、直感力を与えたりと神がかったサポートをしてくれる翡翠には様々な神話や伝説があります。
現代だったら大炎上!?〜日本神話〜
この神話は古事記に記載されている物語の1つですが、話が非常に短くなっています。
古事記にも登場する翡翠に関するある女神を信仰する地域では、結婚相手が酷すぎて可哀想な事になってしまったと伝えられています。
かつて高志という所にヌナカワヒメという女神がいました。
この女神は「底なる玉」すなわち「翡翠」を支配していたとされていました。
そんな彼女は出雲大社の祭神・オオクニヌシに見初められ、家の前でオオクニヌシがプロポーズの歌を詠み、それに女神が応えた事で2柱は結ばれ、タケミナカタの神が生まれた、というのが古事記の内容です。しかし、ヌナカワヒメの信仰のある地域の伝承は少々異なっているのです。
ヌナカワヒメが翡翠の女神であるのは確かなようで、住んでいる場所は「越の国」となっています。しかもオオクニヌシのプロポーズを彼女は断っているのです。
しかしオオクニヌシがあまりにもしつこいので、結婚をしぶしぶ了承し、共に出雲の地で暮らすようになります。2柱の間には2人の子どもが生まれ、その内の1人が諏訪大社の祭神の1柱・タケミナカタです。
ここまで聞くと
と思うかも知れませんが、この話にはまだ続きがあります。
外側から見れば素敵な家庭ですが、オオクニヌシの狙いはヌナカワヒメとの結婚ではなく、彼女が持つ翡翠が目当てだったのです。
要するに、
って考えだった訳です。女の敵ですね。
そんな祟り神ならぬタカり神・オオクニヌシは、ヌナカワヒメに翡翠の産地や加工方法等の秘密をしつこく聞きまくりました。現代で言うところの「財産どこに隠してるの?」と聞いてるのと一緒です。
もちろんヌナカワヒメはこれを拒否しました。
夫婦生活がどんどん悪化していく事に嫌気が差したヌナカワヒメはとうとう出雲の国を脱出し、実家に帰ろうと決意します。それを知ったオオクニヌシはDVよろしくヌナカワヒメに追っ手を差し向けたのです。
必死に逃げるヌナカワヒメでしたが、オオクニヌシの軍勢に囲まれ、「アイツの思い通りになるくらいなら!」と自ら死を選びました。
ヌナカワヒメの悲惨な最期からしばらくたったある日、天津神であり軍神・タケミカヅチがアメノトリフネの乗って出雲の地へ降り立ち、朝廷に国を譲るようにオオクニヌシに話します。
オオクニヌシは社から出ず、息子の1人であるコトシロヌシと共に国譲りを承諾しましたが、タケミナカタだけはそれに従わず、タケミカヅチと対決しました。
結果は惨敗。
一説には両腕を切り落とされ、2度と反抗できないようにしたと語られています。
ヌナカワヒメとその子・タケミナカタは何とも切ない国津神なのです。
ちなみにオオクニヌシですが「因幡の白兎」の話にも関わりのある神で、兎を助けた事でイナバヒメという女神と結婚しています。さらには根の国ではスサノオの娘、スセリヒメと関係を持っています(スセリヒメが肉食系だったとも…)。
スサノオには無理難題を出されては、その度にスセリヒメに助けられていましたが、スサノオはオオクニヌシを初めて見た時「何だ!?この醜い男は!」と言っています。見た目はどうかは分かりませんが、オオクニヌシの暗黒面に気付いての発言だったとしたら流石としか言い様がありません。
翡翠は高貴なる者の証!〜中国神話〜
中国4000年の歴史の中で翡翠は時の権力者達に愛されてきましたが、一時期は皇帝以外の人物が翡翠を身に付ける事を禁じた事まであったようです。
中国神話の龍は姿や形が様々で、海や川から井戸や池のような狭い所まで水に関係していれば支配していました。性格も慈悲深く聡明な龍もいれば、邪悪で残忍な龍もいたようです。
あらゆる神獣の王とも呼べる龍は、天も深海も縦横無尽に往来が可能で、火や水、風等の自然的な物すら自由自在に操る事ができるのです。
そんな龍の中でも特に偉いのが「龍王」です。かつて創造の女神「女禍(じょか)」は、4体の龍に東の大陸を囲む4つの海をそれぞれに統治させました。それ以来龍王達は海底に作った水晶宮に住む事になりました。
彼らの住む水晶宮は地上の物を真似て作られたとされていますが、海を統治する者とあってなかなか海尽くしです。
城門はメノウで作られ、水晶でできた半透明の城が少し見えるようになっています。屋根の板は虹色に輝く二枚貝の殻でできており、真珠がはめ込まれた柱にはトグロを巻いた龍が浮き彫りされ豪華かつ威厳に満ち溢れています。
建物全体の歩道という歩道にはアワビの真珠層が敷き詰められ、庭園には色とりどりのサンゴが拡がり、海水の動きに合わせて海藻がゆらゆらと踊っているそうです。
これはリフォームの匠もビックリだ。
そんな豪華絢爛な水晶宮に住む龍王は頭に宝石を散りばめた翡翠の王冠を被っています。
そして体には帝王の礼服を纏い、それぞれが支配する海や生命を守っています。玉皇太帝の命を受け、地上に雨をもたらす事もあったようです。
彼らは様々な中国神話に登場し、マンガでも有名な「封神演義」にも登場しています。
龍は鳥達の王である鳳凰すら弄ぶ事ができる最高にして最強クラスの権力者です。
彼らの頭に輝く翡翠の冠はまさに権力、威厳そのものと言えます。
洪水はやめてくれ…〜アステカ神話〜
アステカ神話にも翡翠に関する神がいます。
何と今回は女神様です。しかしこの女神様、少々荒っぽい所があるようです…。
女神の名前は「チャルチウィトリクエ」。
その名前は「翡翠のスカート」を意味しています。
彼女は水を司る女神で、雨や雷を司る神・トラロックとは神話によっては兄妹だったり妻だったりします。
創造の神にして太陽神を務めた事もあり、人間を庇護する白い羽毛を持った蛇神・ケツアルコアトルと共に出現するとされています。
彼女はトラロックと山に暮らしていますが、時折人間に水の恵みを与えてくれます。
しかし、ある時は大変な災害を起こしました。
彼女はかつて、「第4の太陽」と呼ばれる時代に1度大洪水を起こしていますが、別の時代ではアウィツォトルという人物がコヨアカンという所から自分の統治する都に水を引く際、コヨアカンの首長を殺害していました。
コヨアカンの守護神でもあったチャルチウィトリクエは激怒し、アウィツォトルが引いた水道に大洪水を起こしたと言われています。
この女神は蛇の被り物に翡翠の首飾りとスカートを身に纏っているとされ、水を司る以外に安産の神としての一面もあったようです。
しかし、やはりアステカ。生け贄の儀式は健在だったようで、乾季に水を求める際には6〜8歳の子どもの男女をそれぞれトラロックとチャルチウィトリクエに捧げて雨乞いの儀式を行ったと言われています。
また、チャルチウィトリクエは生まれたばかりの赤ちゃんを守るとされていたため、子どもが生まれたらこの女神の名前を唱えて祈り、赤ちゃんの無事と健やかな成長を願ったとされています。
※余談ですが、トラロックが統治していた楽園は「トラロカン」と呼ばれ、雷に当たって亡くなった人や水害や生け贄で亡くなった人の魂を受け入れ、痛みや苦しみもない楽園であるとされています。
翡翠にまつわる逸話
神話ではちょっと可哀想な話だったり龍王の王冠であったりと権威や人を虜にしてしまうパワーストーンの面が出てきましたね。
・翡翠『いつから”自分が選んだ”と錯覚していた?』
翡翠には不思議な逸話があり、特に有名なのが「翡翠が持ち主を選ぶ」という話です。
パワーストーンを買うタイミングは人によって大きく異なりますが、大抵は「たまたま見た広告が可愛かったから」や「たまたま通りがかっただけなのに気になって」というパターンが多いそうです。
これはパワーストーンがアピールしているとされており、購入されたパワーストーンはさぞ喜んで持ち主に尽くすでしょう。
しかし、翡翠はそうではないらしく「本当に自分の力が必要な人か」を見極めてアピールするそうです。重要な指導者等の役回りの方がこのアピールを受けやすいと言われています。また、豊かな生活を望む方も翡翠に惹かれる事があるそうです。
翡翠は持ち主に幸運や繁栄を与える石としても有名です。
持ち主を選ぶのは願望に偽りがないかを見極められているのかも知れません。
・それ、本当に翡翠?
翡翠はよく似た鉱物が多いため、翡翠とは関係無い鉱物が翡翠の名前を付けられて販売される事があります。これを「フォールスネーム(偽名)」と言います。
翡翠は見分けが難しいため、海外で購入する際は注意しなければなりません。
カルセドニーの仲間も◯◯ジェイドと呼ばれる事があり、明るい緑色が美しいクリソプレーズは「オーストラリア翡翠」と呼ばれています。
またレモンジェイドと呼ばれる物もカルセドニーの黄色タイプの事を差す場合があります。
まとめ
今回は体調不良を癒したり、持ち主に直感力や繁栄を与えてくれるパワーストーン・翡翠について紹介させていただきました。
ちょっと傷付きやすいものの、ダイヤモンドより割れにくいという丈夫さを兼ね備え、カラーバリエーションの豊かさは選ぶ楽しみもあります。
また、クラスターの先端部分に気を付ければ浄化もしやすく、持ち前の効果もあってとても頼りになるパワーストーンなのではないでしょうか?
神話に関しては悲しい話もありましたが、権力や水に関する記述が多く、古くから川辺で親しまれているパワーストーンだったのではと推測できます。
また、世界的にはかなり身近な鉱物だったので、翡翠製のボタンやグラス、仮面等も見つかっています。そのくらい昔から愛されていたパワーストーンだったのです。
季節の変わり目などで冷え込み体調が悪くなったり、体に痛みが出てきた方は痛みを和らげるついでに幸運や繁栄を運んでくれるラッキーストーン・翡翠を是非御守りとして持ってみてはいかがでしょうか?