【品川区】旅館業・民泊取得許可について調査!上乗せ条例は?常駐での有人対応必須ではない!?【規制】




【品川区】旅館業・民泊取得許可について調査!上乗せ条例は?常駐での有人対応必須ではない!?

品川区にてホテル建設計画があり、役所にヒアリングに行ってまいりました。

こちらは住居仕様で建築(ホテル建築基準準拠)し、竣工後旅館業取得に動く案件です。

結論、品川区では住居仕様でも旅館業取得可能ですし、レセプション人材の常駐もありませんでした!

【品川区旅館業取得の為の基本事項まとめ】

  • 寝室9㎡以上必要
  • トイレ=5名程度まで1つでOK
  • 玄関帳場=常駐義務なし(ICT機器利用可能)
  • 玄関先に防犯カメラ(リアルタイム監視)必須
  • 駆け付け体制(おおむね10分以内※交通機関問わず)必須
  • 着工時に旅館業建築が分かる指定の看板設置
  • 客室or建物内にリネン庫の確保

のルールを守れば本物件で対応可能です。

詳細をひとつづつ下記していきます。

※尚、全国での基本的な旅館業許可のチェックリストに関してはこちらをご参照頂ければ幸いです。

【簡易宿泊所】お持ちの物件で旅館業の許可を得るために必要な28のチェックリスト!民泊も対応【消防】

2019年2月1日

 

寝室9㎡以上必要

ベッドを置く場合は寝室は9㎡以上必要となります。

1室=1グループでの貸し切りの場合の定員は常識的な人数で、

ということを話されていました。特に定員のルールはありませんでした。

 

トイレ=5名程度まで1つでOK

トイレの数も適切な数、とのことでした。

石鹸やハンドソープなどを置き、常に使用できるように整えればOKです。

 

玄関帳場=常駐義務なし(ICT機器利用可能)

玄関帳場(受付・フロント・レセプション)に関しては、スタッフを常駐させる義務はありませんでしたので経費が削減できますね。

京都や福岡の一部ではいまだにチェックインは対面などの上乗せ条例がありますが、品川区ではありませんでした。

ICT機器に関しては、ゲストの顔とパスポートの一致が確認出来、

宿泊台帳の記載が出来るものであれば可能で、例えばカメラ付きのタブレット端末で対応可能です。

 

玄関先に防犯カメラ(リアルタイム監視)必須

宿泊者の人数を正確に把握することが目的です。

クラウド端末でリアルタイムにチェックイン時にゲストの人数が確認出来る設備が望ましいとのことでした。

 

駆け付け体制(おおむね10分以内※交通機関問わず)必須

こちらが品川区では厳しめのルールだと感じます。

常駐までは求めませんが、ゲストにトラブル ※

(※ 品川区で想定されているのは、大声で室内で騒ぐ・泥酔して他のゲストや近隣住民に迷惑をかけるなどがあったときに、ゲストに対して退去命令が取れるかどうか。)

この駆け付けが、交通機関を利用して10分。

交通機関には、電車・車・自転車等でも構わないとのこと。

品川区であれば、渋谷などから車でも行けそうですね。

とはいってもゲスト滞在中の駆け付け体制が必須なので、なかなか厳しい。

筆者は警備会社での対応は可能かと確認しましたが、

『どこまでその警備会社に権限があるかどうか』が議題になり、

要は先ほどの退去命令がその警備会社で取れればいいのですが、基本的に警備会社は警備法に記載通りに動くので、

ゲストの泥酔などに関しては、その場はなだめて、結局管理人を呼ぶなどの対応を取ることになり、それだと意味がない、という見解でした。

※その場合、警備会社→管理人駆け付けで10分なので、意味なし。

ここは、近隣施設などで駆け付け体制を整えている代行会社に駆け付けのみ外部委託することが望ましそうですね。

 

着工時に旅館業建築が分かる指定の看板設置

通常物件の着工時に出す立て看板とほぼ同様の内容のものが品川区所定であります。

変更箇所は旅館業申請者の連絡先の欄くらいではあります。

実際品川区では住民に対する事前説明の義務はありませんが、住民から説明を求められた場合、対応することが必要です。

また、周囲に小中学校などがある場合は、特にこちら側が動く必要はありませんが、区役所から旅館を建てる旨の報告書をその周辺学校に送るので、その承認までに1~2か月かかります。

※この意見照会によって旅館業取得が出来なくなることはありませんが、

一部レジャーホテルなどでは、外壁やネオンに指導が入る場合もあります。

 

客室or建物内にリネン庫の確保

ゲストがいつでも清潔な利用できるように現場にリネン庫が必要とのことでした。

客室にある必要はないので、建物内のどこかに収容できるスペースを確保する必要があります。

 

まとめ

【品川区旅館業取得の為の基本事項まとめ】

  • 寝室9㎡以上必要
  • トイレ=5名程度まで1つでOK
  • 玄関帳場=常駐義務なし(ICT機器利用可能)
  • 玄関先に防犯カメラ(リアルタイム監視)必須
  • 駆け付け体制(おおむね10分以内※交通機関問わず)必須
  • 着工時に旅館業建築が分かる指定の看板設置
  • 客室or建物内にリネン庫の確保

厳しいのは駆け付け体制でしょうか。

警備会社でALSOK等の対応では厳密にはNOを頂いたので、オーナー様側が難しければ、下請け会社を探せば対応可能となります。

残りの申請手順としては、

  • 建築確認(住宅でなく、ホテル・旅館で建てる)
  • 消防庁での消防確認です。

その後着工時に現場に立て看板を出し、保健所にその旨を共有し、保健所が現地に立て看板があるか確認する、で条件クリアです。

 

おまけ:民泊事業開業・独立時の確定申告時のお役立ちサービス

民泊を事業として開業届を出した後、青色申告会などに参加して記帳・確定申告のやり方を学び、

確定申告や日々の記帳を個人でやっていけるなと思った方には、

クラウド会計ソフトFreee(フリー)も質問に答えるだけで、

確定申告に必要な書類が作成できたり、

日々の売り上げ・経費をビジュアルで確認できたりするのでお勧めです。

一度確認いただいて、

個人で申告書に記帳していくのか、IT(クラウド)を使うのか、税理士さんを雇うのか

判断材料になれば幸いです。

 

 















コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

時間を効率的に使える・新たな時間を生み出せるモノコトが大好き! 淡水魚飼育20年以上の淡水魚ラバーで、道の駅にメダカたちを見に行くのが趣味です。我が家には小川ブラックメダカ・楊貴妃・みゆきメダカ・クロメダカがおります。現在オリジナルの3色メダカの交配中です。