「確定申告って自営業の人がやるものでしょ?会社員の自分には関係ない」——ずっとそう思っていました。でも、ある年に試しにやってみたら、8万円ちょっとが口座に振り込まれてきたんです。正直、最初は何かの間違いかと思って税務署に電話したくらいです。
結論を先に言うと、会社員(給与所得者)でも、確定申告をすれば払いすぎた税金が戻ってくるケースはたくさんあります。医療費がかさんだ年、住宅ローンを組んだ年、ふるさと納税をした年、副業をした年、年の途中で転職・退職した年——どれか1つでも当てはまるなら、あなたも還付の対象かもしれません。



この記事では、実際に私が試して還付を受けられた方法を中心に、会社員でも使える「税金を取り戻す方法」を10個まとめました。2026年最新のe-Tax・スマホ申告のやり方も含めて、できるだけ専門用語を噛み砕いて解説します。読み終わるころには「あれ、これ自分もできるじゃん」と思えるはずです。
- 会社員でも確定申告で税金が戻ってくる「10のケース」
- 医療費控除(10万円超・家族合算)の具体的な申請手順
- 住宅ローン控除・初年度に確定申告が必要な理由
- ふるさと納税のワンストップ漏れを取り戻す方法
- 2026年最新のe-Tax・スマホ申告のやさしいやり方
- 副業・退職・年の途中入社で還付になるパターン
■目次
- そもそも「税金の還付」ってどういう仕組み?
- 確定申告の基本を学ぶ
- 【方法1】医療費控除で取り戻す(年間10万円超の医療費)
- 領収書・書類を整理する
- 【方法2】住宅ローン控除(初年度は確定申告が必須)
- 【方法3】ふるさと納税のワンストップ漏れを取り戻す
- 【方法4〜6】見落としがちな控除で取り戻す
- 【方法7】副業・年の途中の退職・転職で取り戻す
- 申告に必要な記録をつける
- 【方法8】e-Tax・スマホ申告でラクに取り戻す(2026年最新)
- 【方法9】災害・盗難にあったら「雑損控除」
- 【方法10】「迷ったら税務署・相談会を使う」が最強のショートカット
- 私の失敗談:知らなかったせいで損したこと
- よくある質問(FAQ)
- 暮らしに役立つおすすめアイテム
- まとめ:知っているかどうかで、毎年の手取りが変わる
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そもそも「税金の還付」ってどういう仕組み?
還付の話に入る前に、なぜ会社員なのに税金が戻ってくるのか、その仕組みをざっくり押さえておきましょう。ここを理解すると「あ、だから自分も戻るんだ」と腑に落ちます。


会社員は「とりあえず多め」に税金を払っている
会社員の所得税は、毎月の給料から「源泉徴収」という形であらかじめ天引きされています。これはあくまで概算(だいたいの見積もり)であって、正確な金額ではありません。年末調整である程度は精算されますが、それでも会社が把握していない出費(医療費、寄付など)は反映されません。
つまり、本来払うべき税金より多く払っている状態になっていることがある。その差額を「ちゃんと計算して返してね」と申告するのが還付申告(確定申告のうち、税金が戻るタイプ)なんです。


「控除」が増えると税金が戻る
キーワードは「控除(こうじょ)」です。控除とは、ざっくり言うと「税金の計算のもとになる金額(課税所得)を減らしてくれる仕組み」のこと。控除が増えれば、計算のもとが小さくなり、結果として払う税金が減ります。
すでに払ってしまった税金より、控除を反映した後の正しい税金のほうが少なければ、その差が戻ってくる——これが還付の正体です。
還付申告はその年の翌年1月1日から5年間さかのぼって申告できます。「去年やり忘れた」「一昨年も医療費かかってた」という人も、まだ間に合う可能性が高いです。私が5年分まとめて取り戻せたのもこのおかげ。

確定申告の基本を学ぶ
方法に入る前に、確定申告そのものの全体像をつかんでおきましょう。難しく考えがちですが、やることはシンプルです。
最初の年は、図解の多いやさしい入門書を1冊手元に置いておくと安心です。私も初回はスマホ画面とにらめっこしながら、何度も本のページをめくりました。「e-Taxの画面と本の説明が一致してる」だけで、心理的なハードルがぐっと下がります。ネットの情報だけだと断片的で不安になりがちなので、通しで体系的に書かれた1冊があると迷子になりません。
確定申告でやることは「たった3ステップ」
| ステップ | やること | かかる時間の目安 |
|---|---|---|
| ① 書類を集める | 源泉徴収票・各種控除証明書・領収書など | 30分〜1時間 |
| ② 数字を入力する | 国税庁サイトに沿って入力するだけ | 30分〜1時間 |
| ③ 提出する | e-Taxで送信 or 印刷して郵送 | 5〜15分 |


覚えておきたい用語ミニ辞典
| 用語 | かみくだいた意味 |
|---|---|
| 源泉徴収票 | 1年間の給料・天引きされた税金が書かれた紙。会社からもらう |
| 所得控除 | 税金の計算のもとを減らしてくれる仕組み(医療費・寄付など) |
| 税額控除 | 計算した税金そのものから直接引いてくれる(住宅ローンなど) |
| 還付申告 | 払いすぎた税金を返してもらうための確定申告 |
| e-Tax | スマホ・パソコンからオンラインで申告できる仕組み |

ざっくり言えば、税額控除(住宅ローン控除など)は「税金から直接マイナス」なので還付インパクトが大きい。所得控除(医療費控除など)は「もとを減らす」ので、戻る額はその人の税率しだい、と覚えておきましょう。
【方法1】医療費控除で取り戻す(年間10万円超の医療費)
会社員の還付で最も「やってよかった」と感じたのが、この医療費控除です。私が8万円のうち相当部分を取り戻せた立役者でもあります。


使う前:医療費の領収書を捨てていた
恥ずかしい話、私は何年も病院の領収書を「もういらないでしょ」とその場で捨てていました。歯の治療、子どもの通院、家族の風邪、市販の風邪薬——バラバラに見ると少額でも、1年分・家族分を合計すると軽く10万円を超えていたんです。それに気づかず、毎年医療費控除をスルーしていました。

使った後:家族合算で医療費控除を申請
医療費控除は、1月1日〜12月31日の1年間に、自分と「生計を一にする家族」が支払った医療費を合算できます。共働きでも、同居の家族でも、仕送りしている子どもでも、財布が一緒なら合算OK。これがポイントです。
| 項目 | 対象になる? |
|---|---|
| 病院・歯科の診察・治療費 | ◯ 対象 |
| 治療目的の市販薬(風邪薬・湿布など) | ◯ 対象 |
| 通院のための公共交通機関の交通費 | ◯ 対象 |
| 出産・妊婦健診の費用 | ◯ 対象 |
| レーシック・歯列矯正(治療目的) | ◯ 対象 |
| 健康診断・人間ドック(異常なしの場合) | △ 原則対象外 |
| 美容目的の整形・サプリ・予防接種 | ✕ 対象外 |


計算式と「10万円のカベ」の落とし穴
医療費控除の計算式は次のとおりです。
医療費控除額 = (1年間に支払った医療費の合計)-(保険金などで補てんされた額)- 10万円
※その年の総所得金額が200万円未満の人は「10万円」ではなく「総所得の5%」
つまり、医療費の合計から保険金などを引いて、さらに10万円を引いた残りが「控除額」になります。たとえば家族合計で18万円かかり、保険金が0円なら、18万円−10万円=8万円が控除額。これに自分の税率(所得税+住民税でざっくり15〜30%)をかけた分が戻ってくるイメージです。
よくある勘違いが「10万円を超えた分が全部戻ってくる」というもの。戻るのは控除額に「税率」をかけた分です。それでも、申告の手間に対してリターンは十分大きい。私の場合、入力15分ほどで数万円が戻りました。

セルフメディケーション税制という「裏ルート」
「医療費が10万円には届かなかった」という人に朗報があります。セルフメディケーション税制という選択肢です。対象の市販薬(パッケージに専用マークあり)を年間1万2,000円超購入していれば、その超えた分(上限8万8,000円)を控除できます。健康診断などを受けていることが条件です。


領収書・書類を整理する
還付申告で一番つまずくのは、実は計算ではなく「書類が見つからない問題」です。ここを仕組み化しておくと、毎年の申告が一気にラクになります。
私のおすすめは、ジャバラ式の領収書ファイルを「家族の人数分+医療費用」で用意して、レシートを受け取ったその日にポイッと入れるだけにすること。月ごとに仕切りがあるタイプなら、申告のときに集計もスムーズです。「あとでまとめよう」が一番続かないので、受け取った瞬間に放り込むだけのシンプルさが正義でした。年が明けてから「あの領収書どこ・・」と部屋中をひっくり返す悲劇は、これで卒業できます。
集めておくべき書類チェックリスト
| 書類 | どこで手に入る |
|---|---|
| 源泉徴収票 | 勤務先(年末〜1月) |
| 医療費の領収書・明細 | 病院・薬局/健保の「医療費通知」 |
| 寄附金受領証明書(ふるさと納税) | 寄付した自治体 |
| 住宅ローンの残高証明書 | 借入先の金融機関(10月ごろ郵送) |
| 生命保険料控除証明書 | 保険会社(10〜11月郵送) |
| マイナンバーカード | 本人確認・e-Tax用 |


医療費の領収書は、確定申告書に添付する必要はなくなりましたが、5年間は自宅で保管が必要です(税務署から確認を求められることがあるため)。捨てずに取っておきましょう。
【方法2】住宅ローン控除(初年度は確定申告が必須)
家を買った、リフォームした——という人は、これを見逃すと数十万円単位で損します。住宅ローン控除は還付インパクトが特に大きい「税額控除」です。

住宅ローン控除ってどんな制度?
住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、住宅ローンを組んでマイホームを購入・新築・リフォームした場合に、年末のローン残高に応じた金額が「税額」から直接差し引かれる制度です。所得控除ではなく税額控除なので、戻るインパクトが大きいのが特徴です。
住宅ローン控除は、最初の年(入居した年の翌年)に必ず自分で確定申告をする必要があります。会社の年末調整ではやってもらえません。2年目以降は年末調整でOKになりますが、初年度を忘れると、その年のぶんを取り逃すことになります。


必要な書類
| 書類 | 入手先 |
|---|---|
| 住宅ローンの年末残高証明書 | 借入先の金融機関 |
| 売買契約書・工事請負契約書の写し | 購入時の書類 |
| 登記事項証明書 | 法務局 |
| 源泉徴収票 | 勤務先 |

なお、住宅ローン控除は制度改正が頻繁にある分野です。省エネ基準や入居年によって控除率・期間・上限が変わるため、自分の入居年の最新ルールを国税庁サイトで確認するのが確実です。
【方法3】ふるさと納税のワンストップ漏れを取り戻す
ふるさと納税をしている人が意外とやりがちな失敗——それが「ワンストップ特例の出し忘れ」です。でも安心してください。確定申告で取り戻せます。


ワンストップ特例と確定申告の違い
ふるさと納税の控除を受ける方法は2つあります。
| 方法 | 条件 | こんな人向け |
|---|---|---|
| ワンストップ特例 | 寄付先5自治体以内・確定申告不要の会社員・翌年1月10日必着で書類提出 | 手軽に済ませたい人 |
| 確定申告 | 寄付先が6自治体以上/ほかの控除も申告する人 | 医療費控除なども一緒にやる人 |
ここが大事。医療費控除や住宅ローン控除で確定申告をする年は、ワンストップ特例が「自動的に無効」になります。その場合は、ふるさと納税も確定申告のなかで申告しないと控除されません。せっかく医療費控除をしたのに、ふるさと納税の申告を忘れて二重に損する人がいるので要注意。


取り戻し方は簡単
確定申告の画面で「寄附金控除」の欄に、自治体から届いた「寄附金受領証明書」の内容を入力するだけ。最近はふるさと納税ポータルサイトが年間の寄付一覧(XMLデータや証明書)を発行してくれるので、それを取り込めば手入力すら不要なケースもあります。

【方法4〜6】見落としがちな控除で取り戻す
ここからは、知らずにスルーしている人が特に多い「隠れた還付ポイント」を3つまとめて紹介します。
方法4:生命保険料・地震保険料控除の入れ忘れ
年末調整で出し忘れた保険の控除証明書、引き出しに眠っていませんか?秋ごろに保険会社から届く「控除証明書」を年末調整で提出し損ねた場合でも、確定申告で取り戻せます。生命保険・介護医療保険・個人年金・地震保険、それぞれに控除枠があります。


方法5:iDeCo(小規模企業共済等掛金控除)
iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛金は全額が所得控除になります。会社の年末調整で「小規模企業共済等掛金払込証明書」を出していれば対応済みですが、年の途中で始めた・出し忘れたという場合は確定申告で取り戻せます。掛金が全額控除なので、節税効果は地味に大きいです。
iDeCoは「掛けながら節税できる」のが魅力。月2万円積み立てている人なら年24万円が所得控除になり、税率しだいで数万円の節税になります。ただし原則60歳まで引き出せない点だけは理解して始めましょう。

方法6:寄付金控除(ふるさと納税以外)
ふるさと納税以外にも、認定NPO法人や公益社団法人、一部の政治団体などへの寄付は「寄附金控除」の対象になります。災害支援などで寄付した経験がある人は、領収書を確認してみてください。


【方法7】副業・年の途中の退職・転職で取り戻す
働き方が変わった年は、税金を払いすぎている可能性がぐっと高まります。ここは特にチェックしてほしいパターンです。
パターン1:年の途中で退職して再就職していない
年の途中で会社を辞めて、その年内に再就職しなかった場合、年末調整を受けていない状態になります。源泉徴収では「1年間ずっと働く前提」で多めに天引きされているので、働いていない期間がある分、税金を払いすぎていることが多いんです。


パターン2:年の途中で転職した
転職した場合、基本的には前職の源泉徴収票を新しい会社に提出すれば、転職先の年末調整でまとめて精算してくれます。でも、提出を忘れた・間に合わなかった場合は、自分で確定申告して精算する必要があります。
パターン3:副業をしている
副業をしている人は少し事情が複雑です。
| 副業の状況 | 確定申告は? |
|---|---|
| 副業の所得が年20万円以下 | 所得税の申告は原則不要(住民税の申告は別途必要な場合あり) |
| 副業の所得が年20万円超 | 確定申告が必要 |
| 原稿料・講演料などで源泉徴収された | 申告で払いすぎ分が戻ることがある |
副業で原稿料やデザイン報酬などを受け取ると、支払時に10.21%が源泉徴収されているケースがあります。経費を差し引いて計算すると、この源泉徴収分が「払いすぎ」になって戻ってくることがあります。副業がある人は一度試算する価値あり。


申告に必要な記録をつける
副業や医療費がある人ほど、日々の記録が申告のラクさを左右します。「年末にまとめて思い出す」は無理ゲーなので、ゆるくでいいので記録の習慣をつけておきましょう。
私は分厚い帳簿ではなく、レシートを貼るだけのシンプルな家計簿ノートを「医療費用」「副業の経費用」に分けて使っています。アプリ派の人も多いと思いますが、紙のノートは「開いた瞬間に全体が見える」のが強み。月ごとの医療費が一目でわかるので、「あ、今年は10万円超えそうだから医療費控除いけるな」と早めに気づけます。年末に慌てて1年分を遡る地獄を、未来の自分のために回避しておくイメージです。


【方法8】e-Tax・スマホ申告でラクに取り戻す(2026年最新)
「申告って税務署に並ぶんでしょ?」——いいえ、今はスマホ1台で完結します。私が確定申告のハードルを越えられたのは、間違いなくこのおかげです。


スマホ申告に必要なもの
| 必要なもの | 補足 |
|---|---|
| マイナンバーカード | 交付時に設定した暗証番号も必要 |
| マイナンバーカード読み取り対応スマホ | 最近の機種ならほぼ対応 |
| マイナポータルアプリ | 無料でインストール |
| 源泉徴収票・各種控除証明書 | 手元に用意 |
申告の流れ(やさしい5ステップ)
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にスマホでアクセスして、画面の案内に沿って進めるだけです。
- 作成コーナーにアクセスし「e-Taxで提出 マイナンバーカード方式」を選ぶ
- マイナポータルアプリでカードを読み取り、本人確認(スマホにカードをかざすだけ)
- 源泉徴収票の数字を入力(給与・源泉徴収税額など。画面の指示どおり)
- 控除を入力(医療費・ふるさと納税・保険など、該当するものを選んで入力)
- 還付額を確認して送信(最後に「いくら戻るか」が表示される)
2026年現在、マイナポータルと連携すると、医療費通知・ふるさと納税・生命保険料控除・住宅ローン残高などのデータを自動で取り込める項目が増えています。手入力がぐっと減るので、対応している証明書はぜひ連携を活用しましょう。


マイナンバーカードがない場合は?
マイナンバーカードを持っていない人は、「ID・パスワード方式」(事前に税務署で発行)か、紙に印刷して郵送する方法もあります。ただ、これを機にマイナンバーカードを作っておくと、翌年以降が圧倒的にラクになるので個人的にはおすすめです。

【方法9】災害・盗難にあったら「雑損控除」
あまり知られていませんが、災害・盗難・横領などで資産に損害を受けた場合、「雑損控除」で税金が軽くなることがあります。
地震・台風・水害などの自然災害、火災、害虫被害、空き巣などで自宅や家財に被害を受けたときが対象です。修繕費や原状回復費用なども含められる場合があります。被害が大きいと所得税だけでなく住民税も軽くなり、その年に引ききれない分は翌年以降に繰り越せます。


雑損控除は計算がやや複雑で、被害額の証明(罹災証明書・修繕の領収書・盗難届の受理番号など)が必要になります。該当しそうなときは、税務署や自治体の窓口に相談すると確実です。
【方法10】「迷ったら税務署・相談会を使う」が最強のショートカット
最後の方法は、テクニックというより心構えです。わからないことは、無料で専門家に聞く。これが結局いちばんの近道でした。

使える無料サポート一覧
| サポート | 内容 |
|---|---|
| 税務署の電話相談 | 入力方法・対象になるかなどを質問できる |
| 確定申告会場(申告期間中) | 職員のサポートを受けながら作成できる |
| 国税庁チャットボット「ふたば」 | 24時間、よくある疑問に自動回答 |
| 市区町村の無料相談会 | 時期によって税理士が無料対応することも |


私の失敗談:知らなかったせいで損したこと
偉そうに解説してきましたが、私自身、知らなかったせいで取り逃した経験が山ほどあります。同じ失敗をしてほしくないので、正直に共有します。
失敗1:医療費の領収書を5年間捨てていた
冒頭でも触れましたが、これが最大の後悔です。歯の治療や家族の通院でそれなりに医療費がかかっていた年が何年もあったのに、領収書をその場で捨てていたため、医療費控除を一度もしていませんでした。さかのぼれる5年より前の分は、もう取り戻せません。

失敗2:医療費控除の年にふるさと納税を入れ忘れた
初めて医療費控除をした年、確定申告に夢中になりすぎて、ふるさと納税の分を入力し忘れました。ワンストップ特例を出していたから大丈夫だと思い込んでいたんです。でも前述のとおり、確定申告するとワンストップは無効。後で気づいて修正申告する羽目になりました。


失敗3:「会社員には関係ない」と思い込んでいた
そもそも確定申告は自営業者のものだと信じ込んでいたのが、すべての始まりでした。「還付申告」という言葉すら知りませんでした。もっと早く知っていれば、と何度も思いました。
会社員でも、医療費・住宅ローン・ふるさと納税・保険・iDeCo・副業・退職など、当てはまるものがあれば確定申告で税金が戻ります。しかも5年さかのぼれる。「自分には関係ない」と思っているなら、一度だけ試算してみてください。やらない理由がないくらい、リターンが大きいです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 会社員でも本当に確定申告していいの?年末調整したのに二重にならない?
はい、問題ありません。年末調整で精算しきれなかった控除(医療費・寄付・初年度の住宅ローンなど)を追加で申告するのが還付申告です。二重課税にはならず、むしろ払いすぎた分が戻ってきます。

Q2. 還付申告はいつまでにやればいいの?
還付申告(税金が戻るタイプ)は、対象の年の翌年1月1日から5年間提出できます。通常の確定申告期間(2月中旬〜3月中旬)に縛られないので、3月を過ぎても大丈夫。むしろ申告期間を外したほうが税務署も空いていてスムーズなこともあります。
Q3. 還付金はいつ・どこに振り込まれる?
申告時に指定した本人名義の口座に振り込まれます。e-Taxなら3週間程度、紙の郵送だと1〜2か月ほどが目安です。私はe-Taxで申告して、3週間ほどで振り込まれていました。

Q4. 医療費の領収書をなくしてしまったら控除できない?
領収書をなくしても、健康保険組合から届く「医療費通知(医療費のお知らせ)」があれば、それをもとに申告できます。また、病院に再発行をお願いできる場合もあります。市販薬はレシートが必要なので、こちらは保管をおすすめします。
Q5. 共働き夫婦の場合、医療費控除はどちらで申告するのがお得?
原則として所得(年収)が高いほうで申告するのがお得なケースが多いです。税率が高い人のほうが、同じ控除額でも戻ってくる金額が大きくなるためです。家族の医療費は生計が一緒なら合算して、どちらか一方でまとめて申告できます。

Q6. スマホ申告とパソコン申告、どっちが簡単?
会社員の還付申告レベルなら、断然スマホが手軽です。マイナンバーカードの読み取りもスマホをかざすだけ。ただし副業の経費が多くて入力項目が膨大な場合は、画面の広いパソコンのほうがやりやすいこともあります。
Q7. 確定申告すると住民税も自動で安くなる?
はい。確定申告のデータは自治体にも共有されるため、住民税の計算にも自動で反映されます。住民税を別途申告し直す必要はありません(副業所得20万円以下で所得税の申告をしない場合などは、住民税の申告が別途必要なことがあります)。

Q8. 申告内容を間違えてしまったら?
間違いに気づいたら修正できます。税額を多く申告しすぎていた場合は「更正の請求」、少なく申告していた場合は「修正申告」で訂正します。気づいた時点で早めに対応すれば問題ありません。難しければ税務署に相談を。
暮らしに役立つおすすめアイテム
本記事で紹介した内容に関連する、暮らしを豊かにするおすすめアイテムをピックアップしました。
まとめ:知っているかどうかで、毎年の手取りが変わる
確定申告・税金還付を受ける方法を10個、私の実体験を交えて紹介してきました。最後に要点を振り返ります。
- 会社員でも確定申告で税金は戻る。医療費・住宅ローン・ふるさと納税・保険・iDeCo・副業・退職などが対象
- 医療費控除は家族合算で10万円超から。交通費や市販薬も対象になる
- 住宅ローン控除の初年度は年末調整では不可。自分で確定申告が必須
- 医療費控除などをする年はワンストップ特例が無効。ふるさと納税も一緒に申告
- e-Tax・スマホ申告ならソファに座ったまま完結。還付も3週間程度と早い
- 還付申告は5年さかのぼれる。「去年やり忘れた」も今から間に合う
- 困ったら税務署・無料相談を使えばいい。完璧を目指さなくて大丈夫
正直、私は「めんどくさそう」というイメージだけで、何年も還付のチャンスを捨てていました。でも一度やってみたら、スマホで30分ほど、戻ってきたのは8万円超。時給に換算したら、これほど割のいい作業はそうそうありません。



「自分には関係ない」と思っていた人ほど、当てはまる項目があるはずです。まずは過去5年分の医療費や、住宅ローン・ふるさと納税の有無をチェックしてみてください。あなたの口座にも、受け取り忘れたおつりが眠っているかもしれません。































