「説明が長くて何が言いたいかわからない」——そんな言葉を、会議で上司から言われたとき、正直ちょっと心が折れました。
自分では丁寧に説明しているつもりなのに、相手には全然伝わっていない。この悩み、私だけじゃないですよね。



この記事では、「説明が下手すぎて会議で何度も聞き返された」私が、ある10個のコツを実践してから「あ、話わかりやすいね」と言われるようになるまでの実体験を、具体的な方法と一緒に紹介します。
PREP法・語彙選び・たとえ話の作り方・視覚化など、今日から使えるテクニックが満載です。
- 「わかりにくい説明」と「伝わる説明」の決定的な違い
- PREP法など一発で伝わる構造テクニック
- 相手の知識レベルに合わせた語彙・たとえの作り方
- 図解・箇条書きで視覚化する方法
- 説明前の「30秒整理」で話が劇的にスッキリする方法
■目次
- そもそも「わかりにくい説明」はなぜ生まれるのか
- 【方法1】PREP法で「一発で伝わる構造」を作る
- 【方法2】説明する前に「30秒書き出し」で頭を整理する
- 【方法3】相手の知識レベルに合わせた語彙を選ぶ
- 【方法4】具体例・たとえ話の作り方をマスターする
- 【方法5】図解で説明するとなぜ伝わるのか
- 【方法6】箇条書きと数字で「受け取りやすい構造」を作る
- 【方法7】論理的に整理する習慣をつける
- 【方法8】聞き手の反応を見ながらリアルタイムで調整する
- 【方法9】「伝える前」と「伝えた後」のゴールを明確にする
- 【方法10】フィードバックを積極的に集めて改善する
- 説明上手になるために「やってはいけない」失敗パターン
- 話し方・説明力を本で体系的に学ぶ
- よくある質問(FAQ)
- 暮らしに役立つおすすめアイテム
- まとめ:説明上手になる10の方法
そもそも「わかりにくい説明」はなぜ生まれるのか
まず、わかりにくい説明が起きる根本原因を理解しておきましょう。

「わかりにくい説明」の5大パターン
| パターン | NG例 | 相手の心の声 |
|---|---|---|
| 結論が最後 | 「で、えーと…最終的には〇〇なんですが…」 | 早く言ってよ… |
| 専門用語の多用 | 「KPIのPDCAを回してアジャイルで…」 | 何のこと? |
| 具体例がない | 「効率化することが大切です」 | で、何をすれば? |
| 話が飛ぶ | 「Aの話をしていたのに急にBの話になる」 | ついていけない… |
| 量が多すぎる | 「で、それからですね、次に〇〇があって…」 | 情報過多で頭が痛い |


「知識の呪い(Curse of Knowledge)」というのは、知っている人が「相手も自分と同じ前提知識を持っている」と無意識に思い込んでしまう認知バイアスです。説明が伝わらない根本的な原因のひとつ。


【方法1】PREP法で「一発で伝わる構造」を作る
説明が上手な人が必ずやっていることがあります。それが PREP法 です。
PREP法とは:
- P(Point):結論・主張を最初に言う
- R(Reason):その理由を述べる
- E(Example):具体例・データで補強する
- P(Point):再度、結論でまとめる

PREP法の実践例(NG vs OK)
| NG説明(結論が最後) | OK説明(PREP法) |
|---|---|
| 「今回のプロジェクトですが、先月から進めていて、チームのメンバーが4人で、いろいろ調査して、資料も作って、結論を言いますと…来月延期したほうがいいかと思います」 | 「来月への延期を提案します(P)。理由は、調査に2週間かかりそうだからです(R)。先週の類似案件でも同じ問題が出て2週間かかりました(E)。なので、延期をお願いしたいです(P)」 |


毎朝、昨日起きた出来事を1つ選んでPREP法で30秒で説明する練習をする。「昨日〇〇でした(P)、理由は〜だから(R)、例えば〜(E)、だから〇〇でした(P)」この繰り返しで自然に身につく。
【方法2】説明する前に「30秒書き出し」で頭を整理する
「話しながら考える人」と「考えてから話す人」では、伝わり方が天と地ほど違います。

「30秒書き出し」のやり方
説明の前に30秒だけメモ帳に書き出す習慣をつけます:
- 一番伝えたいこと(結論)を1行で書く
- 理由を2〜3個箇条書きにする
- 具体例を1つ添える


慣れてくると頭の中だけでできるようになりますが、最初は紙やスマホのメモに書き出すのが確実です。
会議前・電話前・上司への報告前など、説明のタイミングが来る10〜30秒前に「3つの箇条書き」を書く。これを1週間続けると、頭の整理速度が上がる。

【方法3】相手の知識レベルに合わせた語彙を選ぶ
伝わらない説明のよくある原因が「相手に合わない言葉を使う」こと。専門家には専門用語でOKでも、素人には平易な言葉が必要です。

相手の知識レベルを見極める3つの方法
- 事前に「何が専門か」を確認する(職種・経験年数を把握する)
- 最初に専門用語を使って反応を見る(理解しているか、首をかしげているか)
- 「ご存知の通り〜」で確認する(「〇〇については既にご存知かと思いますが」と前置きして表情を見る)


語彙を置き換える実践例
| 専門用語・難しい言葉 | わかりやすい言い換え |
|---|---|
| KPI(Key Performance Indicator) | 目標達成度を測る数値 |
| エビデンス | 根拠・証拠・データ |
| バッファ | 余裕・余白・余分な時間 |
| アジャイル | 小刻みに試しながら改善する進め方 |
| コンセンサス | 全員の合意・意見の一致 |

【方法4】具体例・たとえ話の作り方をマスターする
抽象的な概念を伝えるとき、「具体例・たとえ話」は最強の武器です。

たとえ話を作る3つのステップ
Step 1:相手が知っている世界から探す
相手の趣味・仕事・日常生活からたとえを引っ張ってくる。スポーツ好きなら野球や水泳のたとえ。料理好きなら料理のたとえ。
Step 2:「〜みたいなもの」「〜と同じで」で繋げる
「PREP法ってつまり、結論を先に言うんです。ニュースの見出しが先に来て、詳細は後から読める構造と同じです。」
Step 3:数字で具体化する
「早い」→「3分で完了」、「重い」→「スマホ2台分の重さ」と数字に置き換えると一気にリアルになる。


「日常の出来事→抽象概念への変換」メモを作っておく。例:「料理のレシピ→手順書・マニュアル」「地図→ロードマップ」「筋トレ→スキルアップ(継続と反復が必要)」など。ネタが増えるほど引き出しが広がる。
【方法5】図解で説明するとなぜ伝わるのか
人間の脳は、文字よりも図・絵のほうが6万倍速く処理できると言われています。複雑な説明こそ、図解が効果を発揮します。

会議・説明で使いやすい図解パターン3つ
| 図解パターン | 使う場面 | 書き方のコツ |
|---|---|---|
| 矢印図(→) | 手順・フロー・因果関係 | A→B→C のように流れを見せる |
| 円(ベン図・円グラフ) | 関係性・割合・包含関係 | 重なる部分に「共通点」を書く |
| ボックス(階層構造) | カテゴリー分け・組織・全体像 | 大きいボックスの中に小さいボックスを入れる |


デジタルツールなら Googleスライド・NotionのDB・Miro などを活用すると、手書きよりきれいに素早く図が作れます。
【方法6】箇条書きと数字で「受け取りやすい構造」を作る
だらだらした文章説明は、脳に負担をかけます。箇条書きと数字を使うだけで、情報整理の手間がぐっと減ります。

NG説明 vs OK説明(箇条書き活用)
| NG説明 | OK説明 |
|---|---|
| 「Aさんの件でちょっとあって、それからBプロジェクトの件もあって、あとCの件もありました」 | 「報告が3件あります。1つ目はAさんの件、2つ目はBプロジェクト、3つ目はCの件です。順番に説明します」 |


数字を使う3つのテクニック
- 件数を先に宣言する:「ポイントは3つです」
- 順番を明示する:「1つ目は〜、2つ目は〜、3つ目は〜」
- 時間・量・頻度を数字にする:「早い→3分」「多い→週5回」「大きい→A4用紙20枚分」

【方法7】論理的に整理する習慣をつける
「なんとなく話す」から「論理的に話す」へのステップアップ。ロジカルシンキングの基本を習慣化することで、説明の骨格が強くなります。

ロジカルシンキングの基本:MECE(ミーシー)
MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)とは、「漏れなく・ダブりなく」情報を整理すること。
例:「なぜ売上が下がったか」の原因を探るとき
- ❌ MECEじゃない:「集客が悪い、SNSが弱い、口コミがない」(SNSと口コミは集客の一部でダブっている)
- ✅ MECEな整理:「集客(新規獲得)、リピート(既存顧客の維持)、単価(1回あたりの購買額)」


ニュースを見たら「なぜこうなったか?」「解決策は何か?」を3つずつ考えてみる。「Why→So What(だから何だ?)」の思考回路を日常的に回す。
【方法8】聞き手の反応を見ながらリアルタイムで調整する
一方的に話し続けるのが「下手な説明」の特徴のひとつ。聞き手の表情・うなずき・質問から「伝わっているか」を常にチェックして調整するのが、プロの説明者の技術です。

「伝わっているか」を確認するサインと対処法
| 相手のサイン | 意味 | 対処法 |
|---|---|---|
| 首をかしげる・眉をひそめる | 理解できていない | 「わかりにくかったですね、別の言い方をすると…」と言い直す |
| 目が泳いでいる・スマホを触る | 興味を失っている | 「ちょっと話が長くなりましたね、一番大事なのは〇〇です」と要約 |
| 「つまり?」「要するに?」 | 結論が不明確 | 今すぐ「一言で言うと〇〇です」と結論を言う |
| 表情が固まっている | 専門用語がわからない可能性 | 「〇〇という言葉、ご存知ですか?」と確認する |
| 積極的にうなずいている | 理解・共感できている | そのペースを維持して続ける |


「確認質問」を挟む習慣
2〜3分話したら「ここまで大丈夫ですか?」「何か質問はありますか?」と確認を入れる。これだけで、聞き手の理解度がリアルタイムでわかります。

【方法9】「伝える前」と「伝えた後」のゴールを明確にする
説明が上手な人は、話す前に「この説明が終わったとき、相手にどんな状態になっていてほしいか」を決めています。

説明の「目的」によって変わる構成
| 説明の目的 | 重点を置くべき内容 | 終わり方 |
|---|---|---|
| 情報共有(報告) | 事実・数字・経緯 | 「以上、報告でした」 |
| 意思決定をもらう(承認) | メリット・デメリット・推奨案 | 「〇〇を承認していただけますか?」 |
| 行動してもらう(依頼) | メリット・具体的なやることと期限 | 「〇月〇日までにお願いできますか?」 |
| 理解してもらう(教育) | 概念・たとえ話・ステップ | 「質問はありますか?」 |


【方法10】フィードバックを積極的に集めて改善する
説明力は、「話した後にどう改善するか」で伸びます。フィードバックを集めるサイクルを作ることが、説明上手への最短ルートです。

フィードバックをもらうための具体的な聞き方
- 「今の説明、どの部分がわかりにくかったですか?」(オープン質問)
- 「1〜5で評価するとしたら、伝わり度は何点でした?」(スコア化)
- 「一番伝わったポイントと、もっと説明が欲しかったポイントを教えてください」(プラスマイナス法)


今週の会議や報告で「説明の後に必ず1つフィードバックをもらう」を実践する。7日間続けると、自分の説明の弱点パターンが見えてくる。

説明上手になるために「やってはいけない」失敗パターン

失敗パターン1: 「でも」「しかし」「ただし」の多用
例外・但し書きが多すぎると、相手は「結局何が大事なの?」と混乱します。
❌ NG:「これは効果的です。でも場合によっては違います。ただし〇〇のときは有効で…」
✅ OK:「基本的には効果的です。例外は〇〇のケースだけです」
失敗パターン2: 一度に全部詰め込もうとする

説明の基本:「1回の説明で伝えるメッセージは1つ」。複数伝えたいなら、順番を決めて1つずつ。
失敗パターン3: 準備なしで「考えながら話す」
「思ったことを言えばわかってくれる」という思い込みは危険。話す前の30秒の整理が、相手の理解度を大きく変えます。


失敗パターン4: 語尾が曖昧
「〜かもしれないと思いまして」「〜のではないかと考えているんですが」と語尾を濁すと、自信なく見えて内容まで信頼されにくくなります。
✅ 「〇〇です」「〇〇と判断しました」と言い切る習慣をつける(自分の意見を言うときは特に重要)。
話し方・説明力を本で体系的に学ぶ
説明力を体系的に上げたいなら、良書から体系的に学ぶのが最短ルートです。

話し方・説明力の本は「知識インプット」だけでなく、「読んですぐ使える実践フレーズ」が載っているものを選ぶと効果的です。


よくある質問(FAQ)
Q1. 説明が長くなりがちです。どう短くすればいいですか?
「この説明、30秒で言えるか?」と自問する習慣をつけましょう。30秒で言えない説明は、整理されていないサインです。まず30秒バージョンを作って、相手が詳細を求めてきたら続けるスタイルが効果的です。

Q2. 専門外の人に技術的なことを説明するときのコツは?
「機能ではなく、相手が得られる体験・メリット」で話す。「APIを使って連携する」ではなく「ボタン1つで自動的に情報が更新される」と言い換える。「それで、自分にとって何が良くなるの?」の答えだけ伝えればOK。
Q3. 緊張すると説明がバラバラになります。対策は?
緊張しているときこそ「PREP法」が威力を発揮します。話す前に「結論・理由・例・結論」の4つだけをメモして手元に置いておく。話の途中で詰まったら「結論から言うと〇〇です」に立ち返る。

Q4. メールや資料の説明文も同じコツが使えますか?
はい、同じです。メールも「最初の1行に結論」「2〜3行で理由」「最後に依頼・アクション」という構成にするだけで読まれやすさが大幅に上がります。長文メールの場合は冒頭に3行まとめを入れるのも効果的。
Q5. 相手が話を聞いてくれない場合は?
「聞いてもらえる話の長さ」を守ることが最優先です。一般的に人が集中して聞けるのは3〜5分。それ以上なら分割するか、途中で「ここまでで質問はありますか?」を挟んで巻き込む。

Q6. 上司への報告が苦手です。簡潔に話すコツは?
「結論→事実→意見→依頼事項」の4段構成で。例:「〇〇プロジェクトは順調です(結論)。先週の進捗は70%でした(事実)。来週末には完了できそうです(意見)。追加で○○の判断をいただきたいです(依頼)」。これだけで上司の評価がガラッと変わります。
Q7. 説明が上手い人と下手な人、一番の違いは何ですか?
「相手視点で話せるかどうか」。説明が下手な人は「自分が知っていること・言いたいこと」を話します。説明が上手な人は「相手が聞きたいこと・必要な情報」を話します。この1点の差が、伝わる・伝わらないの分岐点です。

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まとめ:説明上手になる10の方法

- PREP法:結論→理由→例→結論の構造で話す
- 30秒書き出し:説明前に結論・理由・例をメモ
- 語彙の調整:相手の知識レベルに合わせた言葉を選ぶ
- 具体例・たとえ話:相手の世界観から引っ張ってくる
- 図解の活用:言葉で伝わらないものは見える化
- 箇条書きと数字:「3つあります」と先に宣言する
- ロジカルシンキング:MECEで漏れなくダブりなく整理
- リアルタイム調整:相手の表情を見て話し方を変える
- ゴールの明確化:「この説明の目的は何か」を事前に決める
- フィードバックループ:説明後に必ず改善点を聞く


説明力は才能じゃありません。正しいコツを知って、繰り返すだけで誰でも伸びる技術です。「わかりにくい」と言われていた私が変われたのだから、あなたも絶対に変われます。
まずは今日の会議や報告で、PREP法を1回だけ試してみてください。きっとその効果を実感できるはずです。





























