「妊娠中に何を準備すればいいの?ベビー用品ってどれが本当に必要なの?」——妊娠がわかった瞬間から、こんな疑問が頭を駆け巡りますよね。

実は、育児準備で一番多い失敗は「準備しすぎ」と「準備不足」の両極端。張り切ってベビー用品を買い揃えたけど全然使わなかった、という声は先輩パパ・ママから山ほど聞きます。逆に、産後に準備する時間が全くなくて困り果てたという人も同様に多い。


この記事では、先輩パパ・ママ100人に聞いた「本当に役立った準備」と「やらなくてよかった準備」を、産前・産後に分けて10項目でまとめました。失敗談・体験談をふんだんに盛り込んでいるので、「何を・いつ・どの順番で準備すればいいか」がクリアになるはずです。
- 妊娠中にやっておくべき産前準備5選(本当に使うものだけ)
- 産後の生活を劇的に楽にする準備5選
- 先輩ママ・パパが「これは要らなかった」と後悔したベビー用品リスト
- 育児の見えない家事を夫婦でうまく分担するコツ
- 出産・育児にかかるお金の準備と公的サポートの活用法
■目次
妊娠・育児の準備で「よくある失敗パターン」3つ
まず準備を始める前に、先輩パパ・ママが必ずぶつかる失敗のパターンを把握しておきましょう。これを知っておくだけで、無駄遣いや後悔を大幅に減らせます。

失敗1:産前に全部揃えようとして使わないものを大量購入
「産前に全部準備しておかないと!」という焦りから、使うかどうかわからないものまで大量に買ってしまうパターン。ベビー布団フルセット、おくるみ10枚、授乳クッション2個……気づいたら数十万円分のベビー用品が押し入れを占領していた、という話は珍しくありません。


失敗2:産後に準備しようと思っていたら時間がゼロに
「産後に落ち着いてから揃えればいい」と思っていたら、赤ちゃんが生まれた瞬間から24時間全力育児が始まって、買い物はおろかネット検索する時間すらなくなった——これも非常によくある失敗です。

失敗3:夫婦で準備の認識がバラバラで産後にすれ違い
「家事は今まで通り分担できる」と思っていたら、産後の生活リズムが全く想定外で、夫婦間でストレスが爆発するケースも多い。育児に関する話し合いを産前にしっかりしておかないと、産後が本当に辛くなります。


【産前準備5選】妊娠中にやっておくべきこと
産前の準備は「本当に必要なものだけ」に絞るのがコツです。生まれてから赤ちゃんの好みや生活スタイルがわかるので、全部産前に揃える必要はありません。
準備1:本当に必要なベビー用品だけ最小限購入(要らないもの一覧付き)

先輩ママ・パパが「産前に絶対準備しておくべき」と言うものと、「実は要らなかった」と後悔したものを整理しました。
| カテゴリ | 産前に買う(絶対必要) | 産後でも間に合う | 買わなくてよかった(失敗多い) |
|---|---|---|---|
| 寝る | ベビーベッド or 添い寝グッズ(どちらか1つ) | 授乳クッション | ベビー布団フルセット(大半が使わない) |
| 着る | コンビ肌着・短肌着(各5〜6枚) | 季節ものの洋服 | 新生児サイズの服(すぐサイズアウト) |
| 授乳 | 哺乳瓶2〜3本、粉ミルク(母乳の場合も備え) | 搾乳器(母乳の出を見てから) | 哺乳瓶消毒器(電子レンジ消毒グッズで十分) |
| お風呂 | ベビーバス、ベビーソープ | バスチェア | 高級ベビー用品セット(安いもので十分) |
| 移動 | チャイルドシート(退院時から必須!) | ベビーカー(生後1〜2ヶ月から) | 高機能ベビーカー(使い方が限られる) |



準備2:産前に家の環境を整える(赤ちゃんスペース確保)
赤ちゃんが生活するスペースを産前に確保しておくのは最優先タスクです。ベビーベッドや布団の置き場所を決めて、実際に設置まで完了させておきましょう。産後に家具の移動や整理をするのは体への負担が大きすぎます。

特に確認しておきたいポイント:
- 寝室にベビーベッドが入るか(サイズを測る)
- 転倒・落下・挟み込みの危険がある場所の確認
- コンセントカバー・コーナーガードの設置
- タバコ・ペット・カビのない空気環境


準備3:作り置き冷凍食品のストックを産前から仕込む
産後は料理をする時間・体力・精神力のすべてが枯渇します。産前のうちに冷凍できる作り置きをたくさん仕込んでおくのが、産後の「ごはん難民」を防ぐ最大の策です。

産前に仕込んでおくと便利な冷凍作り置き:
- 米(炊いて冷凍・1食分ずつラップ包み)
- ハンバーグ・ミートボール(焼いて冷凍)
- スープ・みそ汁(具材ごと冷凍)
- おかゆ(産後の体の回復に)
- チャーハンの素・炒め用野菜ミックス


生協(コープ)の「産後サポートセット」や「宅配食材サービス」を産前に契約しておくと便利。産後に注文する余裕がなくなっても、定期便で食材が届く仕組みをあらかじめ作っておこう。
準備4:出産・育児に関するお金の準備(制度活用で実は負担ゼロに近い)


日本には出産・育児に使える公的サポートが充実しています。産前にしっかり把握して申請し忘れを防ぎましょう。
| 制度名 | 金額目安 | 申請タイミング | 申請先 |
|---|---|---|---|
| 出産育児一時金 | 50万円(2023年〜) | 出産後 | 健康保険組合・協会けんぽ |
| 児童手当 | 月10,000〜15,000円 | 出生後15日以内 | お住まいの市区町村 |
| 出産手当金(会社員) | 標準報酬日額×2/3×98日 | 産後申請 | 勤務先経由で健保組合 |
| 育児休業給付金 | 賃金の67〜80%(最初6ヶ月) | 育休開始後2ヶ月ごと | ハローワーク(会社経由) |
| 医療費控除 | 年間医療費10万円超の部分 | 翌年の確定申告時 | 税務署 |



育児休業給付金は育休開始後2ヶ月ごとに申請が必要です。申請を忘れると給付が止まることがあるので、スマホのカレンダーに申請期限を設定しておきましょう。
準備5:産後サポート体制を産前に確保する(孤独育児を防ぐ)
産後うつは、日本では産後女性の約10〜15%が経験すると言われています。孤独な育児環境は産後うつのリスクを大幅に高めるため、産前から「助けを呼べる環境」を整えておくことが非常に重要です。

産前に整えておきたいサポート体制:
- 両実家への協力依頼(来てもらえる日程を事前調整)
- 産後ケアサービスの調査・予約(市区町村のヘルパー制度・産後ドゥーラ)
- ファミリーサポート制度への登録
- ママ友・パパ友コミュニティへの参加(マタニティクラス・子育て支援センター情報収集)
- かかりつけ小児科の選定(産前に見学できる病院もある)


【産後準備5選】生まれてから整えるべきこと
「産後でも間に合うもの」は、実際に赤ちゃんのリズムや好みがわかってから準備した方が失敗が少ない。ここでは産後に整えると育児が格段に楽になる5つのポイントを解説します。
準備6:抱っこ紐を選ぶ(試着してから買うが正解)

抱っこ紐は育児グッズの中で最も「合う・合わない」が出やすいアイテムです。体型・赤ちゃんの体重・使用シーン(外出・家事中・旅行)によって最適な製品が異なります。
| タイプ | 特徴 | こんな人に向いている | デメリット |
|---|---|---|---|
| 腰ベルト型(エルゴ・アップリカ等) | 腰に荷重が分散・長時間使用OK | 長時間抱っこしたい・腰が心配な人 | かさばる・装着に手間がかかる |
| スリング型 | コンパクト・新生児から使える | 外出先・ちょっとした移動に | 長時間は肩がしんどい・慣れが必要 |
| ラップ型 | 密着感が高く赤ちゃんが落ち着く | 新生児期・寝かしつけ目的 | 装着が複雑・夏は暑い |
| 軽量メッシュ型 | 通気性が良い・洗いやすい | 夏生まれ・アクティブに外出する人 | 腰への負担は腰ベルト型より大きい |


準備7:赤ちゃんの居場所を作る(バウンサー・ハイローチェアの活用)

赤ちゃんを安全に一人でいられる場所を確保することが、育児中の家事効率を格段に上げるコツです。ベビーベッドだけでなく、リビング・台所・洗面所などに「ちょっと置いておける場所」を作りましょう。
バウンサーとハイローチェアの違い:
- バウンサー:軽くて移動しやすい。赤ちゃんが体を動かすと揺れる(電動タイプなら自動で揺れる)。生後1〜7ヶ月が使用メイン。
- ハイローチェア:高さ調整ができてお世話しやすい。離乳食の椅子にもなる。長く使える。


バウンサー・ハイローチェアはベビー用品レンタルサービス(ベビレンタ・ダスキン等)で試してから購入するのがおすすめ。1〜2週間レンタルして「うちの子に合うか」確認してから購入判断できる。
準備8:育児を楽にする便利グッズ(絶対に後悔しない3選)

1. 電動鼻水吸引器
赤ちゃんは自分で鼻をかめないため、鼻水が詰まると呼吸が苦しくなり、夜泣きや睡眠不足の原因になります。手動タイプもありますが、電動タイプは吸引力が段違いで短時間で完了します。


2. 哺乳瓶洗浄用・電子レンジ消毒グッズ
哺乳瓶の消毒は最初の頃は毎回必要。専用の消毒器を買わなくても、電子レンジ対応の消毒袋や容器で十分対応できます。場所を取らない・安い・早い(3分で完了)と三拍子揃っています。

3. ベビーモニター(カメラ付き)
別の部屋で寝ている赤ちゃんの様子をスマホで確認できるベビーモニター。「少し離れた場所で家事をしている間も安心できる」という声が多数。Amazonのスマートディスプレイや専用カメラが人気です。


準備9:夫婦で育児分担ルールを産前に話し合う(一番大事)

育児の「見えない家事」(オムツ替え・授乳・寝かしつけ・沐浴・通院・行政手続きなど)をどちらが担当するか、産前に具体的に話し合っておきましょう。産後に「こんな大変だと思わなかった」という驚きや不満が、夫婦関係に深刻なダメージを与えるケースが多い。
| 育児タスク | 頻度 | 産前に話し合うポイント |
|---|---|---|
| 夜中の授乳・ミルク | 2〜3時間おき(新生児期) | 交代制にするか、時間帯で分担するか |
| オムツ替え | 1日8〜12回 | 気づいた方がやる?当番制? |
| 沐浴・お風呂 | 毎日 | 1人でできる体制を作る?2人でやる? |
| 通院(健診・病気) | 月1〜(1歳までの健診) | 平日通院の付き添いはどちらが行くか |
| 家事(洗濯・掃除・料理) | 毎日 | 産後1〜2ヶ月はどちらが主担当か |


「名もなき家事」(ゴミ袋の補充・シャンプーの詰め替え・医薬品管理など)を見える化して夫婦で共有するツールとして、「Notion」「GoogleKeep」「タスクシェア」アプリが人気。どちらがやったかわかるので「やったやらない問題」が激減する。
準備10:産後の精神的サポートを事前に知っておく(産後うつ・孤独感の予防)

産後うつのリスクを下げるために、以下のことを産前から知っておきましょう。
産後うつのサイン(早期に気づくために)
- 赤ちゃんへの愛情が感じられない(ボンディング障害)
- 2週間以上、気分が落ち込む・涙が止まらない
- 食欲がない・眠れない(眠る時間があっても)
- 「自分が消えたい」という気持ちが出てくる


孤独感を防ぐコミュニティ・サポート
- 子育て支援センター:無料で利用できる。同じ月齢の赤ちゃんを持つ親と交流できる
- マタニティクラス(産院主催):産前から仲間を作るチャンス
- SNSコミュニティ:Instagram・X(旧Twitter)の「#赤ちゃんのいる生活」「#新米ママ」タグで同じ境遇の人とつながれる
- 行政のファミリーサポート:育児を少し手伝ってもらえる地域住民ボランティアのマッチング制度

先輩パパ・ママに聞いた「産後に後悔した失敗準備ベスト5」

失敗1:ベビー布団フルセットを買ったが全部使わなかった(Aさん・2児のママ)
「布団7点セット(防水シーツ・敷きパッド・掛け布団・毛布・枕など全部入り)を購入したけど、結局使ったのは防水シーツだけでした。赤ちゃんは体温調節が難しいので、掛け布団より大人の薄いタオルケット1枚の方が安全だそうで…。気づいたら捨てるわけにもいかず押し入れを占領しています」(Aさん)

失敗2:産前に大量の新生児服を買ったら1ヶ月でサイズアウト(Bさん・パパ)
「妊娠中に可愛い新生児服(50サイズ)を20枚以上買い揃えたのですが、生まれた息子が3,800gと大きかったので生後2週間でサイズアウト…。全部ほとんど着られずに退蔵。70〜80サイズを最初から多めに買えばよかったです」(Bさん)


失敗3:哺乳瓶を1種類だけで揃えたら赤ちゃんが嫌がった(Cさん・ママ)
「完母を目指していたのに母乳が出ず、急いで哺乳瓶を揃えたのですが、同じメーカーの同じ形を5本買ったら赤ちゃんが全部拒否。乳首の形・硬さが合わなかったみたいで…。別メーカーを試したらすんなり飲んでくれた。最初から2〜3メーカー試しておくべきでした」(Cさん)

失敗4:ベビースイミング教室・英語教室を産前から申し込んで後悔(Dさん・ママ)
「産後の生活をイメージできていなくて、赤ちゃん教室をいくつも産前から申し込んでしまいました。でも産後はそもそも外に出られる体でなく、赤ちゃんのリズムも不安定で全然通えず、キャンセル料だけ払うはめに。教室は生後3〜4ヶ月以降、落ち着いてから考えるべきでした」(Dさん)


失敗5:夫に「何でもできる」と思わせてしまった(Eさん・ワーキングママ)
「産前に『家事は私がやるから大丈夫』と言い続けてしまったせいで、産後に夫が育児を手伝わなくても当たり前だと思っていたようです。産後うつになりかけてから初めて夫と本気で話し合いましたが、もっと早く話し合えばよかった」(Eさん)

よくある質問(FAQ)
Q1. 妊娠何週頃から準備を始めればいいですか?

安定期に入る妊娠16〜20週(5〜6ヶ月)から情報収集を始めて、28〜32週(7〜8ヶ月)頃に主要な準備を完了させるのが理想です。お腹が大きくなりすぎると動くのが辛くなるため、7ヶ月までに家の環境整備・チャイルドシート取り付け・必須ベビー用品の購入は終わらせておきましょう。

Q2. ベビー用品は全部新品で揃えるべきですか?
安全性が重要なものは新品推奨(チャイルドシート・哺乳瓶・肌に触れる寝具類)。それ以外は中古でも問題ありません。メルカリ・ジモティー・赤ちゃん用品専門リサイクルショップなどで状態の良い中古品を探すと大幅に節約できます。特にベビーカー・ハイローチェア・バウンサーは中古で十分という意見が多い。

Q3. 母乳育児とミルク育児、どちらを選べばいいですか?
どちらも正解があります。母乳は免疫物質が豊富で経済的ですが、出る量や赤ちゃんとの相性があります。ミルクはパートナーも授乳に参加でき、量の管理がしやすいメリットがあります。産前に「完母を目指すが、うまくいかなければ混合やミルクに切り替える」という柔軟な気持ちで臨むと精神的に楽になります。


Q4. 産後パパはどんなことを準備しておくべきですか?
産後パパが事前に準備しておくと助かること:①育児休業の取得手続き(会社への申請は早めに)、②家事スキルのアップ(料理・洗濯を今から習慣化)、③育児本・育児アプリで赤ちゃんの発達・お世話の基礎知識を入れておく(泣き止ませ方・沐浴の手順など)、④パートナーの話をじっくり聞く時間の確保(産後は感情が不安定になりやすいため、共感が最大のサポート)。

Q5. ベビー用品のレンタルって実際どうですか?
使用期間が短いもの(バウンサー・ハイローチェア・搾乳器など)はレンタルが断然お得。「ベビレンタ」「ダスキンライフケア」などのレンタルサービスでは月額3,000〜5,000円程度で借りられます。「気に入ったら購入・合わなければ返却」できるので、失敗のリスクが大幅に下がります。


Q6. 産後の医療費ってどれくらいかかりますか?
赤ちゃんの健診・予防接種・通院費は、市区町村の「子ども医療費助成制度」(無料または一部負担)でほとんどカバーされます。対象年齢・助成額は自治体によって異なりますが、多くは中学卒業まで無料か数百円の自己負担のみ。確認は住民票のある市区町村のHPで。また予防接種は一部有料(任意接種)もあるため、1歳までの接種スケジュールを産前に確認しておくと安心です。

Q7. 職場復帰後の保育園問題はいつから動けばいいですか?
認可保育園への入園は「保活」と呼ばれ、人気の園・都市部では妊娠中から情報収集を始める必要があります。一般的には生後4〜6ヶ月頃には見学を開始し、10〜11月頃に翌年4月入園の申請をするスケジュールが多い。認可外保育園・事業所内保育所・一時預かりなど複数の選択肢を産前から把握しておきましょう。


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まとめ:妊娠・育児準備は「絞り込む」が最大のコツ

妊娠・育児の準備でもっとも大切なのは「絞り込む勇気」です。情報が多い時代だからこそ、あれもこれもと詰め込んでしまいがちですが、本当に必要なものは意外と少ない。
- ベビー用品は「絶対必要」に絞って最小限購入(フルセット禁止)
- 赤ちゃんスペースを産前7〜8ヶ月に確保・整備
- 作り置き冷凍食品を産前にストックしておく
- 公的サポート(出産育児一時金・児童手当・育休給付)を把握・準備
- 産後サポート体制(実家・産後ドゥーラ・ファミサポ)を産前に確保
- 抱っこ紐は産後に試着してから選ぶ
- バウンサー・ハイローチェアはレンタルで試す
- 電動鼻水吸引器・ベビーモニターは産後すぐ導入を検討
- 夫婦で育児分担を産前に話し合っておく
- 産後うつのサイン・相談窓口を産前に知っておく


妊娠・育児は人生の大きな転換期ですが、一人で全部抱え込む必要はありません。制度・グッズ・コミュニティ・パートナーをうまく活用して、「しんどいけど楽しい」育児ライフを作っていきましょう。

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