「また怒られた…なんで毎回こうなるんだろう」入社2年目の頃、週に何度もこう思っていました。タスクはちゃんとやっている。期限も守っている。でも上司からは「なんで早く言わないの」「それ先に報告してほしかったな」と繰り返し言われる日々。
当時の私には「報告のタイミング」も「連絡の粒度」も「相談の切り口」も、何もわかっていませんでした。報連相って「やった方がいい」ことは知っているけど、「どうやれば上手くなるのか」を具体的に教わった記憶がない。学校でも習わないし、研修でも「大事です」とは言われても手順は教えてもらえない。

転機は入社4年目。ベテランの先輩が「報告ってこうやってやるんだよ」と見せてくれたことがきっかけでした。真似してみたら、同じ案件なのに上司の反応が全然違う。「ありがとう、助かる」「早めに教えてくれて助かった」という言葉が増えてきて、半年後には「報告が上手い人」と言われるようになっていました。


- 報連相が下手で怒られていた状態から「報告の達人」と言われるまでに何を変えたか(実体験ベース)
- 報告・連絡・相談それぞれのベストプラクティスとすぐ使えるフレーズ集
- NG報告 vs OK報告の比較テーブル(よくある失敗パターン付き)
- 上司のタイプ別・状況別の報告タイミングの判断基準
- 報連相を漏らさないためのメモ・手帳の使い方
- よくある質問(FAQ)7問
■目次
- 報連相を変える前と変えた後:「また怒られた…」から「報告の達人」へ
- そもそも報連相とは?「なぜ大事か」を改めて整理する
- 【方法1】報告は「結論から30秒」で始める(PREP法)
- 【方法2】トラブルは「5分以内に第一報」を入れる
- 【方法3】進捗報告は「30%・70%・100%」の3段階ルール
- 【方法4】相談は「自分の意見を持ってから」持ちかける
- 【方法5】連絡は「誰が・いつ・何をするか」を明確に
- 【方法6】上司の「声かけしやすいタイミング」を見極める
- 【方法7】「悪い報告ほど早く」を徹底する
- 【方法8】メールやチャットでの報連相を使い分ける
- 即メモ習慣で報連相を漏らさない
- 報告内容をメモで管理する
- 【方法9】上司のタイプ別報告スタイルに合わせる
- 【方法10】定期的な「報告タイム」を自分で作る
- 報連相を体系的に学ぶ
- よくある失敗パターン:NG報告 vs OK報告
- よくある質問(FAQ)
- 暮らしに役立つおすすめアイテム
- まとめ:「報告の達人」になるためにまず1つだけ変えるとしたら
報連相を変える前と変えた後:「また怒られた…」から「報告の達人」へ

まず「実際に何がどれだけ変わったか」を正直に振り返ります。精神論や「気合いで頑張った」ではなく、具体的に何を変えたらどう変わったかの話をします。

報連相が下手だった頃(ビフォー):毎週何かしら怒られていた
| 状況 | やっていたこと(問題行動) | 上司の反応 |
|---|---|---|
| タスクが遅れそうなとき | 「もう少しで終わる」と思って報告しなかった | 「なんで前日まで言わないの!」と怒られる |
| トラブルが起きたとき | 「自分で解決してから報告しよう」と対処を試みた | 「まずすぐ言えよ!対応が遅い!」と怒られる |
| 進捗報告 | 「特に問題ないから報告しなくていいか」とスルー | 「今どこまで進んでる?」と毎回聞かれる |
| 相談のタイミング | 「まだ調べきれていないから相談しにくい…」と溜め込む | 「もっと早く相談してくれれば…」と言われる |
| 報告の内容 | 経緯から丁寧に説明していた(長い) | 「で、結局どうなの?」と毎回聞き返される |


報連相を変えた後(アフター):「報告の達人」と呼ばれるように
| 変えたこと | 変える前 | 変えた後 |
|---|---|---|
| 報告の構成 | 経緯から話す(結論が最後) | 結論から話す(30秒で要旨を伝える) |
| 報告の頻度 | 完成時・問題発生時のみ | 進捗30%・70%・100%の3段階 |
| トラブル報告 | 解決してから報告 | 発生5分以内に第一報を入れる |
| 相談のタイミング | 全部調べてから(自己解決を優先) | 15分悩んだら相談(自力で30分以内が目安) |
| 上司への声かけ | 「少しいいですか?」のみ | 「〇〇の件で、2分ほどよいですか?」 |
| 上司の確認回数 | 上司が毎日「どうなってる?」と声かけ(月20回以上) | 上司が聞いてくる回数が月5回以下になった |

そもそも報連相とは?「なぜ大事か」を改めて整理する

「報連相(ほうれんそう)」とは「報告・連絡・相談」の頭文字をつなげた言葉です。1982年に山種証券(現・SMBC日興証券)の山崎富治氏が提唱したとされ、今では多くの職場でビジネスの基本として浸透しています。
ただ、「報告・連絡・相談」の3つは似ているようで、目的も使い方も全然違います。ここを混同すると「これって報告?相談?」と迷いやすくなる。まず3つの違いを整理しましょう。


| 種類 | 目的 | タイミング | 例 |
|---|---|---|---|
| 報告 | 指示を受けた仕事の経過・結果を伝える | 仕事の完了時・節目・トラブル発生時 | 「〇〇の件が完了しました」「進捗が30%になりました」 |
| 連絡 | 関係者が知るべき情報を共有する | 変更・確認・情報共有が必要なとき | 「会議の時間が変更になりました」「取引先から電話がありました」 |
| 相談 | 判断・アドバイスをもらう | 自力で解決できない問題が発生したとき | 「〇〇の進め方で迷っています」「どちらの方法が良いか教えてください」 |
上司が部下に仕事を任せている間、上司は「今どこまで進んでいるか・問題はないか」を常に把握したいと思っています。報連相がないと上司は「不安」になり、自分で確認しに来る(= マイクロマネジメント)。こちらが先に報連相することで、その不安を解消できる。結果として「信頼できる部下」という評価になる。報連相は上司のためではなく、自分を守るツールでもあります。


【方法1】報告は「結論から30秒」で始める(PREP法)

報告が下手な人の最大の特徴は「経緯から話す」ことです。「先週からの経緯を説明すると…」と始まる報告は、聞いている上司側にとってはストレスが溜まる一方です。結論がどこにあるか分からないまま聞き続けなければならないから。
私が先輩に教わったのは「PREP法」という話し方のフレームワーク。報告をこの順番で話すだけで、「わかりやすい」と言われるようになります。

PREP法の使い方
| ステップ | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| P(Point・結論) | 最初に結論・ポイントを伝える | 「〇〇の件ですが、本日中の完了が難しい状況です」 |
| R(Reason・理由) | なぜそうなったかを伝える | 「先方からの資料提出が想定より遅れているためです」 |
| E(Example・具体例) | 具体的な状況・詳細を補足する | 「昨日17時に確認したところ、まだ作成中とのことでした」 |
| P(Point・行動) | 次の対応・依頼を伝える | 「明日14時をデッドラインとして先方に確認します。何かご指示はありますか?」 |


【方法2】トラブルは「5分以内に第一報」を入れる

報連相の中で最もミスが多いのが、トラブル発生時の報告のタイミングです。「自分で解決してから報告しよう」「もう少し様子を見てから言おう」と先延ばしにしてしまうのが最悪のパターン。トラブルは早く報告するほど、上司が動ける選択肢が多くなります。
私が痛い思いをしたのは入社2年目のこと。大事な取引先から「今日中にどうしても欲しい」という急ぎの依頼が来たとき、「なんとかなりそう」と思って一人で対応を続け、結局18時になって「これは無理だ」と判断して上司に報告したら、「なんで朝一番に言わなかったの!午前中に私が動けば間に合ったのに!」と大怒りされました。

トラブル報告の「5分ルール」
「解決できそうかどうか」を考える前に、まず5分以内に第一報を入れる。第一報の段階では「詳細はまだわかっていない」で全く問題ない。「今〇〇というトラブルが起きています。詳細を確認中です。15分後に改めてご報告します」でOK。
すぐ使えるトラブル報告フレーズ集
- 「〇〇の件でトラブルが発生しました。現在確認中ですが、先にお知らせします」
- 「先ほど取引先から連絡があり、〇〇という問題が起きています。どう対応すべきかご相談したいです」
- 「〇〇が予定通り進まない可能性が出てきました。まだ確定ではないですが、早めにお伝えしたく」
- 「今すぐ1〜2分だけお時間よろしいですか?急ぎの件があります」


【方法3】進捗報告は「30%・70%・100%」の3段階ルール

「特に問題がないから報告しなくていいや」と判断してしまうのが、報連相が下手な人のもう一つのあるあるです。問題がなくても、上司は「どこまで進んでいるか」を知りたいと思っています。
私が実践しているのは「30%・70%・100%」の3段階で進捗を報告するルール。全体の3分の1が終わった時点と、7割方終わった時点と、完了時に報告を入れる。これだけで「進捗が見えない」という上司の不安が解消されます。

3段階進捗報告のフレーズ
| タイミング | 目的 | フレーズ例 |
|---|---|---|
| 30%(序盤) | 方向性の確認・修正 | 「〇〇の件、現在3分の1ほど進みました。方向性に問題ないか確認したくて」 |
| 70%(中盤) | 課題の共有・仕上げ方の確認 | 「〇〇の件、7割方完成です。残りは〇〇をする予定です。ここで何か修正ありますか?」 |
| 100%(完了) | 完了報告・確認依頼 | 「〇〇が完了しました。ご確認をお願いできますか?」 |


【方法4】相談は「自分の意見を持ってから」持ちかける

相談が苦手な人のパターンは2種類あります。「何も考えずに何でも聞いてしまうタイプ」と「全部自分で解決しようとして溜め込むタイプ」。どちらも上司から見るとストレスになります。
理想的な相談は「自分はこう思うんですが、どう思いますか?」という形。自分なりの意見や仮説を持った上で相談するのが基本です。最初から答えを求めるのではなく、「自分の考えを確認してもらう」スタンスにすると上司からの評価も変わります。

相談の「15分ルール」と適切な切り出し方
自力で解決を試みる時間の上限は「15〜30分」が目安です。それ以上悩み続けると時間のムダになることが多い。「15分考えてもわからなかったら相談する」というルールを自分に課すと、溜め込みが減ります。
すぐ使える相談のフレーズ集
- 「〇〇の件でご相談したいのですが、今5分ほどよろしいですか?」(時間の目安を先に言う)
- 「私は〇〇という方向でやろうと思っているのですが、いかがでしょうか?」(自分の意見を持って来る)
- 「AとBで迷っています。私はAの方が良いと思うんですが、どちらがよいと思われますか?」(選択肢を用意する)
- 「この件について、15分ほど悩んだのですが解決策が見えなくて。アドバイスをいただけますか?」(自力で試みたことを示す)
- 「急ぎではないのですが、今日中にご意見をいただければ助かります」(緊急度を明示する)


【方法5】連絡は「誰が・いつ・何をするか」を明確に

連絡でよくある失敗は「情報の共有で終わってしまう」こと。「〇〇が変わりました」という情報共有だけで、「じゃあ自分(あるいは相手)は次に何をすべきか」が抜けてしまうパターンです。
連絡をするときは「誰が・いつ・何をするか」という行動の明示をセットにするのが鉄則です。特にメールや社内チャットでの連絡では、読む人が「で、自分はどうすればいいの?」と迷わないようにするのが基本。

NG連絡 vs OK連絡の比較
| NG連絡(情報共有のみ) | OK連絡(行動・依頼が明確) |
|---|---|
| 「明日の会議が14時に変更になりました」 | 「明日の会議が14時に変更になりました。参加可否を今日17時までにご連絡いただけますか?」 |
| 「取引先から電話がありました」 | 「△△社の田中様から電話がありました。折り返しを今日中にお願いしたいとのことです。電話番号は〇〇です」 |
| 「資料が届いていません」 | 「〇〇の資料がまだ届いていません。明日の締め切りに間に合わないかもしれないので、先方に確認をお願いできますか?」 |
| 「プロジェクトのスケジュールが変わりました」 | 「プロジェクトのスケジュールが変わり、納期が1週間早まりました。各自の作業完了期限を本日中に確認して調整をお願いします」 |


【方法6】上司の「声かけしやすいタイミング」を見極める

報連相で意外と重要なのが「いつ声をかけるか」の判断です。どんなに内容が良い報告でも、上司が深い集中状態にあるときに突然声をかけると、お互いにとって良くない状況になります。
私が最初に失敗したのは、上司がキーボードを猛スピードで叩いているときに「〇〇の件なんですが…」と声をかけてしまったこと。「今ちょっとダメ」とピシャリと言われて萎縮してしまい、その後なかなか報告できなくなりました。タイミングの読み方を知っていれば、こういう失敗は防げます。

声かけのタイミング判断チェックリスト
✅ 上司がPC作業から顔を上げたとき
✅ 上司が電話を終えた直後
✅ 上司がお茶を飲んでいるとき
✅ 会議の直前・直後(5〜10分のすき間)
✅ 午前中の比較的早い時間帯(9〜10時台)
✅ 上司自身が「今どうなってる?」と聞いてきたとき(これが最高のタイミング)
❌ 上司が猛スピードでキーボードを叩いているとき
❌ 電話中・オンライン会議中
❌ 上司が怒った直後
❌ 退社直前(急ぎでない話題は翌朝に)
❌ 昼食直前の混雑タイム(集中が途切れやすい)


【方法7】「悪い報告ほど早く」を徹底する

「上手く進んでいる話は報告しやすい。悪い話は言いにくくて後回しにしてしまう」という心理は誰にでもあります。でも、報連相において「悪い報告ほど早く」というのは鉄則中の鉄則です。
上司が最も困るのは「問題を知らなかった」状態です。早く知っていれば取れた対応が、遅くなると取れなくなる。「悪いニュースを早く伝えてくれた部下」は信頼されます。一方、「悪いことを隠して後から発覚した部下」は信頼を大きく損ないます。

悪い報告のフレーズ集(怒られにくい伝え方)
- 「お伝えしにくい内容なのですが、早めにご報告した方がいいと判断しました」(報告の姿勢を先に示す)
- 「〇〇の件で問題が起きてしまいました。申し訳ありません。現在〇〇という状況です」(謝罪→状況説明の順)
- 「予定よりも遅れが出ています。現状をお伝えして、今後の対応についてご指示をいただきたいです」(ネガティブ情報 + 対応依頼)
- 「結果から先にお伝えすると、〇〇という状況です。詳細をお話しさせていただいてよいですか?」(結論先出し)


【方法8】メールやチャットでの報連相を使い分ける

報連相のツールは「口頭」だけではありません。メール・チャット(Slack、Teams、Chatworkなど)と口頭を状況に応じて使い分けることで、報連相の質が上がります。
「口頭かメールか」を迷ったときの判断基準を整理しておくと、迷いがなくなります。私が実践している基準はシンプルです。「後から確認が必要かどうか」と「緊急かどうか」の2軸で決めます。

口頭・チャット・メールの使い分け基準
| ツール | 向いている報連相 | 使うシーン例 |
|---|---|---|
| 口頭 | 急ぎ・感情的な話・ニュアンスが大事な話 | トラブル報告、クレーム対応の相談、重大なミスの報告 |
| チャット(Slack等) | スピード重視・簡単な情報共有・チームへの連絡 | 「〇〇完了しました」「明日休みます」「会議資料共有します」 |
| メール | 記録が残るべき内容・外部向け・詳細説明が必要 | 取引先への報告、承認依頼、重要な決定事項の通知 |


即メモ習慣で報連相を漏らさない

報連相が漏れる最大の原因の一つが「メモを取らないこと」です。「覚えていられる」と思って後回しにしたら忘れてしまう。特に複数の仕事を並行して進めているときは、報告すべき事項がどんどん積み重なります。
私が実践しているのは「何かが起きたら、まずメモ帳に書く」という即メモ習慣。「報告すべきこと」「連絡すべきこと」「相談すべきこと」の3列に分けてメモを取っておくと、抜け漏れがなくなります。

報告内容をメモで管理する

週次・月次の定期報告がある場合、報告用のメモを日常的に溜めておく習慣をつけると、「今週は何を報告しよう…」と悩む時間がなくなります。私は週次の1on1ミーティングの前日に、その週のメモをまとめてアジェンダを作るようにしてから、報告の質が格段に上がりました。


【方法9】上司のタイプ別報告スタイルに合わせる

実は「正しい報連相」に唯一の正解はありません。同じ内容・同じタイミングで報告しても、上司の性格によって「もっと細かく報告してほしい」という人もいれば「細かいことはいい、結論だけ言って」という人もいる。
4年目に気づいたのは「上司に合わせてスタイルを変える」という発想。自分のやりやすい報告の仕方を押し通すのではなく、相手が受け取りやすい形にチューニングするのが「報告の達人」に必要なスキルです。

上司タイプ別の報告スタイル
| 上司のタイプ | 特徴 | 有効な報告スタイル |
|---|---|---|
| 結論重視型 | 「で、どうなの?」「結論は?」が口癖 | 最初の15秒で結論を言い切る。詳細は「必要なら補足します」と添える |
| 詳細重視型 | 「なんでそうなったの?」「根拠は?」が口癖 | 結論 + 理由 + 詳細データを用意。「詳しく説明してもよいですか?」と確認する |
| 数字重視型 | 「何%?」「何件?」「コストは?」が口癖 | 数字・パーセンテージ・比較データを必ず用意して報告する |
| プロセス重視型 | 「どういうプロセスで決めたの?」が口癖 | 判断の経緯・選択した理由・検討した選択肢を説明する |
| 感覚型 | 「感覚的にどう思う?」「チームの雰囲気は?」が口癖 | 数字だけでなく「現場の感触・自分の感覚」も添えて報告する |


【方法10】定期的な「報告タイム」を自分で作る

上司のタイミングを待つのではなく、自分から「報告の機会」を作るのが報連相上手の最終形です。毎週月曜の朝に「今週の進捗と課題を共有する5分間」を上司に申し込む、というやり方は、最もシンプルで効果的な方法の一つ。
私が実践しているのは週次の「5分報告」です。月曜の朝、上司が席に着いたタイミングで「今週の予定と先週の振り返りを共有してもいいですか?5分で終わります」と声をかけて、箇条書きの簡単なメモをベースに話す。最初は「そんなに頻繁に?」と思っていましたが、やり始めたら「進捗が見えて安心できる」と上司から好評でした。

週次5分報告のテンプレート
- 先週の完了事項:「〇〇が完了しました。△△は予定通り進んでいます」
- 今週の予定:「今週は〇〇を進めます。木曜までに△△を完成予定です」
- 課題・リスク:「〇〇でちょっと詰まっています。ご意見をいただけますか?」
- 依頼事項:「今週中に〇〇の承認をいただければ助かります」


報連相を体系的に学ぶ

今回ご紹介した方法は実体験から学んだことですが、報連相を体系的に学びたい方にはビジネスマナーや仕事術の書籍もおすすめです。特に「話し方・伝え方」「PREP法」「仕事の段取り」を扱っている本は、報連相のスキルアップに直結する内容が多いです。

よくある失敗パターン:NG報告 vs OK報告

報連相が上手くいかない場面のパターンはほぼ決まっています。「やりがちなNG」と「正しいOK」を対比で見ると、改善ポイントが明確になります。

| 場面 | NG報告(やりがちな失敗) | OK報告(改善後) |
|---|---|---|
| 進捗報告 | 「順調に進んでいます」だけ(具体的な進捗がない) | 「全体の70%が完了し、来週火曜までに残りを終える予定です」 |
| 完了報告 | 「終わりました」だけ(次のアクションがない) | 「〇〇が完了しました。ご確認いただけますか?」 |
| 遅延報告 | 前日に「間に合わないかもしれません」と言う | 「遅れそうな気配があります」と気づいた時点ですぐ報告 |
| 相談 | 「どうすればいいですか?」だけ(自分の意見がない) | 「AとBで迷っています。私はAが良いと思いますがいかがでしょうか?」 |
| 声のかけ方 | 「少しいいですか?」(時間の目安がない) | 「〇〇の件で3分ほどよろしいですか?」 |
| トラブル報告 | 解決してから報告する(時間がかかる) | 発生5分以内に「現在確認中です」と第一報を入れる |
| 報告の構成 | 「先週から経緯を説明すると…」(結論が最後) | 「結論から言うと、〇〇です。理由は〜」(PREP法) |


よくある質問(FAQ)
Q1. 上司が忙しそうで報告のタイミングがつかめません。どうすればいいですか?
タイミングがつかめない場合は、「今お時間よろしいでしょうか?」と直接聞いてしまうのが一番早いです。もしくは「今日中に〇〇の件をご報告したいのですが、何時頃がよいですか?」と時間を設定してしまう方法もあります。特に急ぎでない報告であれば、「明日の朝一番にご報告できますか?」という形で次の日に持ち越す判断もOKです。

Q2. 報告が長くなってしまいます。簡潔にするコツはありますか?
「結論を最初に言う(PREP法)」に加えて、「1報告・1テーマ」を守ることが大事です。一回の報告に複数の話題を詰め込まない。「〇〇の件で報告があります」と宣言してから、そのテーマだけを話す。複数の報告がある場合は「2件あります。まず〇〇の件、次に△△の件です」と最初に件数を示すと、相手が頭を整理しやすくなります。

Q3. メールで報告するとき、件名はどう書けばいいですか?
件名には「内容の種類 + 要旨 + 優先度(必要なら)」を入れるのが基本です。例えば「【報告】〇〇プロジェクト進捗(70%完了)」「【要確認】△△の件でご相談があります(急ぎではありません)」のように、件名だけで「何の話か・自分がどう対応すべきか」がわかる形にすると、返信が早くなります。

Q4. リモートワークで報連相がしにくくなりました。どうすればいいですか?
リモート環境では「進捗の見えなさ」が問題になりやすいです。対策としては、①チャットでの「〇〇始めます」「〇〇完了しました」のスモール報告を増やす、②週次の短いオンライン報告会を設ける、③Notionやスプレッドシートで進捗が見える化されたボードを作って上司が随時確認できる状態にする、といった方法が効果的です。

Q5. 上司に「そんな細かいことまで報告しなくていい」と言われてしまいました
それは「報告の粒度が上司の期待より細かすぎる」サインです。一度「どのような内容・頻度で報告するのが好ましいですか?」と直接聞いてしまうのが早い解決策です。上司によって「こまめに教えてほしい」タイプと「大きな節目だけでいい」タイプがいます。迷ったら聞く。それが一番失礼がない方法です。


Q6. 相談が苦手でなかなかできません。どうすれば気軽に相談できますか?
「相談 = 自分が解決できないことを認める」と思ってしまうと、相談しにくくなります。発想を変えると、相談は「自分の判断を確認してもらうプロセス」。「私は〇〇しようと思っているのですが、どう思いますか?」という形にすると、「答えを丸投げしている」感が消えて相談しやすくなります。最初のステップとして「15分考えてもわからなかったら相談する」というルールを自分に課すのもおすすめです。

Q7. 「報連相がうまい人」と「そうでない人」の差って何ですか?
一番大きな差は「相手の視点に立てるかどうか」です。報連相が上手い人は「上司は今何を知りたいか・何が不安か」を常に意識して報告しています。「自分が言いたいことを言う」ではなく「相手が必要としている情報を渡す」という発想の転換がすべての土台です。

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まとめ:「報告の達人」になるためにまず1つだけ変えるとしたら
報連相を上手くする方法を10選でご紹介しました。最後に、一番大事なポイントを整理します。

- PREP法で「結論から30秒」 — 経緯より先に結論を言う
- トラブルは「5分以内に第一報」 — 解決前に知らせる
- 進捗は「30%・70%・100%」の3段階 — 問題がなくても報告する
- 相談は「自分の意見を持ってから」 — 答えを丸投げしない
- 連絡は「誰が・いつ・何をするか」を明確に — 情報共有だけで終わらない
- 上司の「声かけしやすいタイミング」を見極める — 状態を観察する
- 悪い報告ほど早く — 隠すほど状況は悪化する
- ツールを使い分ける — 口頭・チャット・メールで使い分ける
- 上司のタイプ別にスタイルを合わせる — 相手に合わせる
- 週次の「5分報告」を自分から作る — 受け身でなく攻めの報連相

報連相は「センス」ではなく「技術」です。知っているかどうか・習慣になっているかどうかだけの話。私自身、入社2年目から4年目にかけてこれらを一つずつ実践した結果、「また怒られた…」が「報告の達人」という評価に変わりました。
全部を一度に変えようとしなくて大丈夫です。まず「PREP法で結論から話す」だけ試してみてください。上司の反応が変わる瞬間を感じたら、次のステップに進む気持ちになれるはずです。


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