
「ガス代って下げようがないんじゃない?」「シャワーを我慢するしかないの?」
そういう気持ち、すごくよくわかります。私も最初はそう思っていました。でも結論から言うと、**ガス代の節約は「我慢」ではなく「使い方と契約を変えるだけ」で月3,000〜4,000円の差が出る**コスパ最強の固定費削減です。
この記事では、私が2人暮らしのガス代を毎月8,000円から4,500円に下げた7つの方法を、失敗談・数字付きで全部公開します。
- ガス代を毎月1,000〜2,000円削減できる具体的な方法と優先順位
- 給湯温度の設定変更だけで月400〜600円節約できる手順
- シャワーヘッドの交換で「ガス代+水道代」を同時に下げる方法
- ガス会社乗り換えで年間1万円以上浮く手順と注意点
- 「節約前 → 節約後」の月額比較データ(実数値)
- やってみて失敗した節約法と「これは効果なかった」正直レポ


■目次
ガス代が高くなる原因:どこで何円使っているか

節約を始める前に、まずガス代がどこに使われているかを把握することが大切です。知らずにやみくもに節約しても、効果が出にくい場所に力を入れてしまうことになります。
家庭のガス使用量の内訳
一般的な家庭のガス使用量の内訳はこのようになっています。
| ガスの用途 | 使用割合(目安) | 月額コスト目安(2人暮らし) | 節約のしやすさ |
|---|---|---|---|
| 給湯(お風呂・シャワー) | 約55〜65% | 約3,500〜5,000円 | ◎ 最も削減効果が大きい |
| 暖房(ガスファンヒーターなど) | 約15〜25%(冬季) | 約1,000〜2,000円(冬季) | ◯ 設定見直しで改善可能 |
| 料理(コンロ・オーブン) | 約15〜20% | 約800〜1,500円 | ◯ 調理法の工夫で削減 |
| 合計 | 100% | 約5,000〜8,500円 | 月2,000〜3,500円の削減余地あり |
(参考:資源エネルギー庁「家庭部門のガス消費実態」より)


節約前 → 節約後:私のガス代の変化(月額比較)
実際に7つの方法を実践した前後の変化を公開します。2人暮らし(1LDK・都市ガス)のデータです。
| 節約方法 | 節約前(月額) | 節約後(月額) | 削減額 |
|---|---|---|---|
| ガス会社の乗り換え | (契約変更前) | (契約変更後) | ▲1,400円 |
| 給湯温度の見直し | 設定60度 | 設定50度 | ▲500円 |
| シャワー時間短縮+節水ヘッド | 1人15分シャワー | 1人10分+節水ヘッド | ▲700円 |
| 追い炊きの削減 | 週5〜6回追い炊き | 週1〜2回(保温シート活用) | ▲400円 |
| 料理の調理法改善 | (強火多用) | (保温調理・余熱活用) | ▲300円 |
| その他(暖房・洗い物など) | — | — | ▲200円 |
| 合計 | 8,000円 | 4,500円 | ▲3,500円(年間約4万2,000円) |


【方法1】ガス会社を乗り換える(最大の効果)

ガス代節約で最もインパクトが大きいのは、ガス会社の乗り換えです。2017年のガス自由化以降、都市ガスエリアでは大手ガス会社以外の新ガス会社に乗り換えることが可能になりました。同じガス量でも、月1,000〜2,000円以上安くなるケースが多くあります。


節約前:大手ガス会社のままだった3年間
乗り換え前の状況はこんな感じでした。
– 東京ガス・大阪ガスなどの大手の従量料金プランをそのまま契約
– ガスの使い方は変えていないのに毎年料金が上がっていく
– 「乗り換えって難しそう」「万が一ガスが止まったら怖い」と3年放置

節約後:新ガス会社に乗り換えて月1,400円削減
比較サイトで自分の使用量を入力してシミュレーションしたら、年間1万6,000円以上安いプランが見つかりました。
- 直近のガス代明細から「使用量(㎥)」と「現在の料金プラン」を確認する
- エネチェンジやガス比較サイトで現在の料金と比較シミュレーション
- 年間節約額が大きいプランを選んで申し込み(20〜30分)
- 工事・立ち会い不要で切り替え完了(通常1〜2ヶ月後)
- 切り替え完了の通知が来たら、翌月以降の請求書で節約を確認


プロパンガスは自由化の対象外で、都市ガスのように簡単には乗り換えられません。ただし「LPガス料金の見直し」として、現在の料金を他社に見積もりしてもらい、交渉または切り替えを検討する方法があります。プロパンガスは都市ガスより平均2〜3倍の料金になることも多く、「住宅にガス管が通っているなら都市ガスへの転換」も選択肢の一つです。
契約前に「解約違約金の有無」「燃料費調整額の上限の有無」を必ず確認しましょう。エネルギー価格が高騰した時期に一部の新ガス・新電力会社が値上げや撤退したケースがあります。大手より極端に安すぎるプランは条件をよく読み込む必要があります。

【方法2】給湯温度の設定を見直す

ガス代節約で「労力ゼロで効果絶大」なのが、給湯器の設定温度を見直すことです。日本の家庭の給湯器のデフォルト設定は60度や65度が多いですが、実際の使用には50〜55度で十分な場合がほとんどです。


節約前:設定60度で3年間使っていた
給湯器を設置したときからずっと初期設定の60度のまま使っていました。
– 蛇口でお湯を出すたびに水で薄めて適温に調整
– シャワーも「熱めのお湯を水で薄める」状態
– 実は水道代もここで余分にかかっていた

節約後:設定50度に変更して月500円削減
給湯器のリモコンで設定温度を60度から50度に変更しただけで、翌月のガス代が変わりました。
・シャワーの快適温度:38〜42度
・お風呂の快適温度:40〜43度
・食器洗いの適温:40〜45度
→ 給湯温度は50〜55度あれば、水で少し薄めてすべての用途に対応できます。
・レジオネラ菌対策として、週1回だけ60度設定にするという方法もあります(殺菌のため)。


| 給湯温度設定 | ガス使用量の目安 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 65度(高め) | 多い(基準の約110〜115%) | 殺菌効果が高い | ガス代が高い・水で薄める分水道代も増える |
| 60度(標準・デフォルト) | 基準(100%) | 安全性のバランスが取れている | 節約面では最適ではない |
| 50〜55度(推奨) | 少ない(基準の約88〜92%) | ガス代と水道代が両方節約できる | 週1回の殺菌加熱が必要 |
| 40〜45度(低すぎ・非推奨) | 少ない | ガス代は安い | レジオネラ菌リスクあり・お風呂に使いにくい |

【方法3】シャワーのガス代を減らす

シャワーはガス代と水道代の両方に影響する最重要ポイントです。シャワー1分あたりのガス代は約2〜4円(使用量・季節によって変動)。1日15分シャワーを浴びる人が10分に短縮するだけで、2人暮らしなら月250〜500円の節約になります。さらに節水シャワーヘッドを組み合わせると効果は倍増します。


節約前:普通のシャワーヘッドで1人15分シャワー
節水シャワーヘッドに変える前の状況です。
– 1人あたり1日15分のシャワー(2人で30分)
– シャワー中も常にお湯を流しっぱなし
– シャンプーや体を洗う間もお湯は流したまま

節約後:節水シャワーヘッド導入で月700円削減
節水シャワーヘッドに変えて、さらにシャワー中のお湯の出しっぱなしをやめただけで効果がありました。
- 節水シャワーヘッドに変える:水量30〜50%減でガス代・水道代が同時に削減
- シャンプー中はお湯を止める:「止め流し」習慣だけで1回あたり2〜3分分のガスを節約
- シャワー時間を1〜2分短縮する:スマホのタイマーで意識するだけで効果あり
- 給湯温度設定を適温に(方法2と組み合わせ):水で薄める量を減らすことで水道代も節約
- 冬は浴室を少し温めてからシャワーを浴びる:寒くてシャワーを長くする原因を排除


シャワーヘッド選びのポイント
| チェックポイント | 選び方のコツ |
|---|---|
| 節水率 | 30〜50%節水のものが効果的。50%以上は水圧が弱くなる可能性あり |
| 止水ボタンの有無 | シャンプー中にお湯を止めるボタンがついていると節約しやすい |
| 取り付け口径 | 標準的な「G1/2(PJ1/2)」なら多くの製品が対応。取り付け前にチェックを |
| シャワーモード | 「ミスト」「ストレート」など複数モードがあるとライフスタイルに合わせやすい |
| 価格帯 | 2,000〜5,000円で十分。1万円超えは機能が多いが節水効果は大きく変わらない場合も |

【方法4】追い炊きを減らしてお風呂のガス代を削減

お風呂の追い炊きは、意外とガスを消費します。1回の追い炊きにかかるガス代は約20〜40円(お湯の量・温度差によって変動)。毎日追い炊きをすると月600〜1,200円になります。


追い炊き削減の3つの方法
1. 風呂用保温シートを使う(最も効果的)
アルミ蒸着の保温シートをお湯に浮かべておくだけで、放熱を大幅に抑えられます。1,000〜2,000円で購入でき、3〜5ヶ月で元が取れます。

2. 家族が続けて入浴する
家族がバラバラの時間に入浴すると、その都度追い炊きが必要になります。できる範囲で入浴時間を近づけるだけで、追い炊き回数が減ります。


3. お湯を少し多めに張ってから入る
少ないお湯を高温にするより、適量のお湯を適温に張る方が冷めにくく追い炊きの頻度が下がります。深さの目安は「肩まで浸かれる深さ」の少し手前くらいが適量です。
一般的に「追い炊き1回」より「お湯を全部入れ替えて新しく張る」方がガス代は高くなります。追い炊きは差分の温度を上げるだけですが、お湯の張り直しはゼロから加熱するためです。ただし「お湯が完全に冷めてしまった場合」は入れ替えの方が衛生的なこともあります。
【方法5】料理のガス代を節約する

料理に使うガス代は全体の15〜20%程度ですが、調理の仕方を変えるだけで月200〜500円削減できます。特に効果的なのが「保温調理」「余熱調理」「蓋をして調理する」の3つです。


料理のガス代を下げる5つのテクニック
1. 蓋をして調理する(最も手軽)
蓋をして調理するだけで熱が逃げにくくなり、加熱時間が短縮されます。蓋なしと比べて調理時間が20〜30%短くなり、ガスの使用量も同じだけ減ります。

2. 余熱を活用する
パスタや野菜を茹でるとき、沸騰してから1〜2分加熱したら火を止めて蓋をしておくだけで、余熱で十分火が通ります。最後の2〜3分間のガスが節約できます。
3. 保温調理鍋・シャトルシェフを使う
保温調理鍋(シャトルシェフなど)は、ガスで一度沸騰させたら保温容器に入れておくだけで、カレー・シチュー・煮物を完成させられます。煮込み時間の80〜90%をガスなしでできるため、ガス代の削減効果が非常に大きいです。


4. 炊飯はガスコンロより炊飯器を使う場合も
都市ガスの料金次第では、炊飯器(電気)でご飯を炊く方がコストが安いケースがあります(ガス料金が高い地域では特に)。自分の地域の料金で試算してみるのがおすすめです。
5. 食器洗いはまとめて行う
食器洗いで使うお湯の温度を40〜42度にすることと、洗う食器をまとめてから一度に行うことで、お湯を出す時間を短縮できます。食洗機がある家庭は、温水を使う洗浄モードより「乾燥省エネモード」にするとガス代(給湯)と電気代の両方を節約できます。

【方法6】暖房のガス代を見直す

ガスファンヒーターを使っている家庭では、冬場に暖房費がガス代の20〜30%を占めることがあります。暖房の使い方を工夫するだけで、冬の月1,000〜2,000円の節約につながります。


ガスファンヒーターの節約5ポイント
1. 設定温度を1度下げる(最も効果的)
暖房の設定温度を1度下げるだけで、消費エネルギーが約6〜10%変わります。22度→21度に変えるだけで月200〜400円の節約になります。
2. カーテンで断熱する
窓ガラスは外気の冷気が直接部屋に伝わる最大の熱損失箇所です。厚手のカーテン(遮熱・断熱カーテン)を使うと、部屋の熱が逃げにくくなり、暖房の効率が大幅に上がります。

3. サーキュレーターを使って暖かい空気を循環させる
暖気は上に溜まる性質があります。シーリングファンやサーキュレーターを使って空気を循環させると、床近くも温まりやすくなり、ガスファンヒーターの稼働時間を短縮できます。
4. タイマーで就寝・起床に合わせる
就寝時は暖房を切り、起床時間の30分前に自動起動するタイマーを使うと、「つけっぱなし」を防ぎながら朝も暖かく迎えられます。
5. 長時間不在のときは事前にこまめに切る
「ちょっと外出」なら暖房をつけたままの方が効率的なケースもありますが、2時間以上外出するなら切るのが正解です。


【方法7】ガス代の比較・見える化ツールを活用する

ガス代の節約を継続するためには「見える化」が重要です。毎月のガス代をアプリや家計簿で記録することで、「どの月が多い・少ない」「何か節約できたか」がわかり、モチベーションも維持しやすくなります。

ガス代を見える化する3つの方法
1. ガス会社のアプリ・Webサービスを使う
多くの大手ガス会社(東京ガス・大阪ガスなど)は、公式アプリやWebサービスで過去の使用量・料金推移をグラフで確認できます。無料で利用でき、特別な設定も不要です。
2. 家計簿アプリと連携する
マネーフォワード・Zaim・家計簿アプリなどに光熱費の項目を設定して、毎月の請求額を記録します。水道代・電気代と一緒に「光熱費合計」として管理すると、節約の全体像が見えやすくなります。
3. スプレッドシートで自作管理表を作る
Google スプレッドシートに「月・ガス代・電気代・水道代・合計」の列を作って毎月入力するだけ。グラフ機能で視覚化すると、季節の変動や節約効果が一目でわかります。


ガス代の「高い月・低い月」パターンを把握する
ガス代は季節によって大きく変動します。一般的なパターンを知っておくと、「去年より高い・低い」の判断ができるようになります。
| 月 | ガス代の傾向 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 1〜2月(冬のピーク) | 最も高い(夏の2〜3倍) | 暖房使用・水温が低いため給湯ガス量が増加 |
| 3〜5月(春) | 少し下がり始める | 暖房の使用減少・水温上昇 |
| 6〜8月(夏) | 最も低い | 暖房不要・水温が高いため給湯効率が良い |
| 9〜11月(秋) | 緩やかに上がる | 水温の低下・暖房の使い始め |
| 12月 | 急上昇(ピーク前) | 暖房の本格始動・年末年始の在宅時間増加 |

ガス代節約の失敗談:やってみて効果がなかったこと

節約には成功談だけでなく、失敗談も重要な情報です。私が「これは効果が薄かった」「やって後悔した」ことを正直に書きます。

失敗1:お湯を使うのを我慢しすぎた
最初に節約を意識し始めたとき、「お湯を使わなければガス代が下がる」と考えて、食器洗いを水でやり始めました。結果、手荒れがひどくなってハンドクリームや皮膚科代がかかり、本末転倒でした。


失敗2:高額な省エネ給湯器への買い替えを急いだ
「エコジョーズに変えれば一気に節約できる!」と焦って調べ始めましたが、エコジョーズへの交換費用は20〜40万円。ガス代の削減効果は年間1〜2万円程度。単純計算で20年以上かかる計算でした。給湯器の寿命が10〜15年であることを考えると、費用対効果が合わない場合が多いです。

失敗3:節約グッズを買い漁った
「ガス節約グッズ」と検索して出てきた商品を次々と試しましたが、効果が小さかったものもありました。節水シャワーヘッドは正解でしたが、「炎センサー付きガスコンロ最適化グッズ」(数千円)は誤差レベルの効果でした。


失敗4:ガス会社の乗り換えをずっと後回しにした
一番の失敗はこれです。「乗り換えって面倒そう」「後でやろう」と3年間先延ばしにして、その間に失った節約額を計算したら12万円近くでした。

ガス代に関するよくある質問(FAQ)
Q1. ガス代が高い原因として最も多いのは何ですか?


Q2. 一人暮らしのガス代の平均と節約目標額を教えてください

Q3. 都市ガスとプロパンガスはどちらが節約しやすいですか?


Q4. ガス代の節約はいつから効果が出ますか?


Q5. 賃貸でもガス代節約はできますか?

Q6. ガス代の節約で生活の質は下がりますか?


Q7. 節約グッズを買う前に確認すべきことは何ですか?

Q8. 夏でもガス代節約はできますか?


暮らしに役立つおすすめアイテム
本記事で紹介した内容に関連する、暮らしを豊かにするおすすめアイテムをピックアップしました。
まとめ:ガス代節約は「乗り換え+給湯見直し」で年間4万円以上浮く
ガス代の節約は我慢や不便を強いるものではなく、「契約と使い方を変えるだけ」で毎月3,000〜4,000円の差が出る固定費削減の中でも効果が高い方法です。
- ガス会社を乗り換える(年間1万2,000〜2万円の節約・最大効果)
- 給湯温度の設定を50〜55度に見直す(月400〜600円節約・5分でできる)
- 節水シャワーヘッドに変えて&シャワー時間を短縮(月500〜800円節約)
- 保温シートで追い炊きを減らす(月300〜500円節約)
- 蓋・余熱・保温調理で料理のガスを効率化(月200〜400円節約)
- 暖房の設定温度を1度下げ+断熱カーテン導入(月500〜1,000円節約・冬季)
- 見える化ツールで継続と改善サイクルを作る(節約モチベーション維持)



まず今日できることを1つだけ決めて動いてみてください。①ガス代の比較サイトでシミュレーション、②給湯器のリモコンで設定温度確認、この2つだけでも十分です。来月の請求書が変わり始めます。





























